災害が起こる度に思う。
「行けない」。日々を過ごすことで精一杯の人間には、もどかしさばかりが残る。報道などでボランティアの映像に触れる度に。
言い訳だとは分かっている。そう言い聞かせる自分が嫌になる。
そんな矛盾だらけの心を、わずかに鎮められる行為があるとしたら、こんなことぐらいか。
長野県の北部、飯山市では千曲川に注ぐ小さな支流が氾濫。狭隘な平地に広がる市街地が浸水した。駅の近くにある「田中屋酒造店」も被害に遭い、酒蔵が浸水した。酒造りが始まったばかりだ。蔵の中に長い年月棲みついているであろう菌たちはどうしただろう?
名品だと思う。「水尾」。心配だ。
購入することしかできない。これとて、しょせんは自己満足なのだが。