今日・明日と防除作業の予定で、まず今朝は真田ヴィンヤードの防除を終えた。
4:30起床で真田に向かい、5時過ぎにスタート。なるべく涼しいうち、できれば6時台に終わらせたかったけど中々思うようにはいかなかったが、太陽が強くなってくる前の7時過ぎにどうにか完了。終わってから後片付けや掃除、洗濯をしているとあっという間に時間が過ぎ、8:30ごろにようやく朝食にありつく。もう今日は休養とする。明朝は殿城ヴィンヤードの防除作業もあるし。
*
一昨日の日曜日。友人が手伝いに来てくれた。
実ベトの病害で惨憺たる状況のメルロ。8月にはいってからずっとこの病果とりを続けているのだが、見かねた友人がボランティアをかって出てくれたのだ。
コロナ禍以降、自粛が常態となっている世の中だが「自分にはさほど影響が無いだろう」と思っていた。
子どもの頃から黙々と細かい作業をするのは好きなので、今回も「どうせ何処にも遊びにいけないから農作業をやっていればいい」と鷹揚に構えていた。
ところが、この病果とりを延々と続けていると、どうしても鬱々としてしまう。天候のせいにしたところで何にもならない。黒い病果のかたまりを前に下を向く日が多くなり「自分の判断ミスもあったかな」とか、余計な考えがぐるぐる巡っていたり。
考えてみると、去年までは疲労がたまったりすると、ふいにドライブに出掛けたり、美術館に行ったり、温泉に行ったり、ワイナリーに行って誰かと話しをしたり、知人に会いに出掛けたり、と、気まぐれながら定期的にリフレッシュしていた。
結局、知らず知らずのうちに人に会いに行っていたんだろうな。
一昨日は病果とりの作業をしながら友人と会話をする、というシチュエーションにとても癒された。いつもより疲れにくいのだ。心が軽くなってくるのが実感できた。
元々あまり自分から多くの話しをするタイプではないのだが、自然と饒舌になっている自分に気づきおかしくなった。
会話って、大切なんだね。
一人でいるのは好きだけど、独りでは生きていけないようだ、人間は。
今さらながら気づかされた。
60年以上生きていても、まだ知らない自分に出会えた。