北信紀行

剪定も終わったし、続けて畑の整理をしていてちょっと疲れ気味。筋肉痛もあったり。

ということで、昨日今日とリフレッシュを兼ねた連休に。

まず、高山村での生ハム仕込み。ただ今年は自分はお休み。前回のがまだたっぷりあるので今回は遊びに行っただけ。もう恒例行事みたいになってきたので顔ぶれもお馴染みとなり、それもまた楽しみのひとつだ。

あと、昨年仕込んだ自分の生ハムとの再会。これも楽しみ。

現在1年の熟成中。たぶん11月頃まで熟成させるのでこれからが本番だ。

そして夜は長野市に宿をとって飲み会。いっぱい飲み、食べました。そして全く写真を撮っていなかったぁ〜!

宿はゲストハウスを利用。3,500円で泊まれるのって気軽。古い商店をリノベして若い方が経営していました。善光寺が近いせいか外人も泊まっている。バックパッカーが利用者の中心のようだ。自ずと若い人が多く、ここでもやはり私は最年長。

朝は市内でゆっくりした後、小布施へ移動してお気に入りの「おぶせ温泉」に。

施設そのものは古いけど、ここのお湯が自分の体質に合うのか、とても良く温まり長く持続する。そして景観が素晴らしい。山にはあまり興味はないけど、風呂に浸かりながら眺める北信五岳(妙高山・斑尾山・黒姫山・飯縄山・戸隠山)の眺めはとても雄大で気持ちいい。

※この写真は休憩スペースで撮影

この後は信濃町まで足を延ばして懇意にしていただている酒屋さんへ。生ハムを頭に思い浮かべながら物色していたけど、思わず目にとまったイタリアの1本を購入。いわゆるジャケ買い。でもシラーだから楽しみ。

開栓の日を楽しみに我が家でしっかり保管。

充電完了。さて、また明日から畑仕事頑張ります。

色々動き回って

また告知を忘れていました。

1月4日から始まっていた。「佐久平の美術展」が長野県の佐久市立近代美術館で26日(日)まで開催中です。80号を1つ出品。他の入選作とは明らかに異風なので、よくぞ通ったなぁという印象。お近くにお出かけの機会がありましたらお立ち寄りください。

中央のマンガみたいなのです。

* * *

金曜日から昨日まで、神奈川と東京をウロウロしていました。

なにはともあれ、恒例の寒川神社へお詣り。長年の習慣というのは恐ろしいもので、ここに詣でていないとどうにも落ち着かない。

お札もしっかり揃えました。2020年のおみくじは小吉です。

土曜日は代官山でひとつ用事を済ませ上野へ向かう。

まずは1つ出しているギャラリー主催の展覧会へ。始めての参加だけど、ここは「業者間取引のため」という印象。ギャラリーというより商談用のスペースなのかな?と。一応どなたでも入れるけど一般の方は入りにくいかも。プロモーションに力を入れている様子でギャラリスト集団を目指しているのかも?

10号を1点出しています。

午後からは上野公園内の「東京国立博物館」へ。「人、神、自然」という大仰なタイトルの展覧。世界各地の古代工芸が中心だが、カタール王族によるコレクションには驚いた。金に糸目を付けずに蒐集できるコレクターは世界中にたくさんいると思うけど、この殿下のセンスには脱帽だ。「俺の好み」でした。古代美術、掘り下げる意味あるかも。(写真撮影は禁止でした)

夜はお楽しみの時間です。5名で旧交を温める宴。神田のワインバーでリラックスタイム。

日本のクラフトビールは苦手。このベルギービール、好きな味でした。
ジビエ、いいですね。堪能しました。(写真提供:O氏)
白も赤も、ワインはいいねぇ。(写真提供:O氏)

日曜日。東京へ来る機会も徐々に減ってきたので、思い立ったが吉日と「東京都現代美術館」へ。

オノサト・トシノブ、いいです。初めて知った岡本信治郎、感動しました。(撮影不可)

東京の美術館ではここが一番好き。半日では時間が足りない。

慌ただしく動き回って、あっという間の3日間でした。さて今日から日常の始まりです。

連休

一昨日の夜半に初雪が降った。昨年より11日遅い。水分を含んだ重たい雪で、凍って不自由することはなかった。

昨日の朝、家の前から。

昨日・今日は骨休めだ。特に今日は寒くとても畑仕事をやる気にはならない。

まずは温泉療養。お気に入りの十福の湯でまったり。

前後するが、雪が降り始めた一昨日の夜からリフレッシュのスイッチを入れた。

11月からスタートした陶芸ワークショップの作品が出来上がり、そのお披露目パーティだったのだ。

作品はこんな感じ。初めてにしては上出来かな。

世界にひとつのワインクーラー
皆さんの力作が勢揃い。

この日の会場となった東御ワインチャペルでは、美味しい料理&とっておきのワインを堪能。

美しい。
好み。

さて、今日いっぱいは休んで明日からまた藁巻き作業を続けましょう。

VARTのワイン取扱店のご案内

まぁ、これは業務連絡になるなのかな?

時々聞かれるのでこのブログでもご案内しておきます。

そもそも生産量が少ないので仕方が無いのですが、ご購入いただけるお店が少ないのです。また、できるだけリアルで交流のある、顔の見える繋がりで広がることを希望しているので、自ずとお取り扱いいただけるお店が少なくなってしまいます。何卒ご理解くださいませ。

【内山酒店】〒389-0516 長野県東御市田中705-1

しなの鉄道・田中駅から徒歩7〜8分ぐらいにあるスーパー「デリシア」内の一画にある酒販店です。店頭のみでの販売となります。地元・東御市の各ワイナリーに精通していて、私が移住してくる前からワインのこと色々教えていただいています。長い付き合いになりました。

【地酒屋 宮島】〒386-2201 長野県上田市真田町長5913-1

上田市街から菅平に向かう国道144号線沿いにあります。地酒へのこだわりがすごい。そして店主はもの凄い真田愛に溢れています。おかげでVARTの真田産のワインをイチ推しで販売していただいています。

【萬屋酒店】〒389-1305 長野県上水内郡信濃町柏原2711-23

北しなの線の黒姫駅からすぐの場所にある立派なお店。リカーショップとしての品揃えが凄い。貴重なワインもたくさん。秋になると色々なワイナリーや畑の収穫に出没しています。ワインのことも色々教えてくれます。

【グルグル】〒604-8844 京都市中京区壬生檜町22-1

ワインのバイヤーとして長い経験を持つ店主が、京町屋を改装して開業した小さなワインショップ。日本ワインを応援してくれています。店主のセレクトは多様な国々に及びバラエティに富んでいて魅力的。こんなお店に取り扱っていただき光栄です。女性店主の京都弁、心地良いです。

【地酒専門店 酒商 中島屋】〒390-1520 長野県松本市安曇706-1

つい先日お話しをする機会があり、新たに取り扱っていただくことになりました。長野県の観光メッカ・上高地への入口となる梓川と国道158号線沿いにあります。内山酒店様からも後押しいただき力強いパートナーとなりそうです。

以上です。銀座NAGANOさんは最近注文が無いのでたぶん店頭には並ばないのでは?

あとは、VARTのホームページからご連絡をいただければ嬉しいです。

では、よろしくお願い申し上げます。

以上、業務連絡でした。

真田メルロ2018リリースのお知らせ

上田市真田町産のメルロ100%です。2018年は春先から暖かい日が多く、入梅後もカラ梅雨気味。夏の記録的な猛暑も相まって、生育が各ステージで早く進み、収穫時期も異例の早さに。
また、全てが南斜面の畑で育つメルロはこの間にたっぷりと日照を浴び、糖度・色づき共に良好で、収穫が早くなりながらもよく成熟した年となりました。
醸造は東御市のcave hatano。樽とタンクで各々12ヶ月熟成させ2019年10月10日に瓶詰め。深みを湛えた色調と力強いタンニンが特長で、さらなる長期熟成が楽しめる逸品となりました。

詳細はホームページでご確認ください。https://www.vart-jpn.com/index.html

応援・水尾

災害が起こる度に思う。

「行けない」。日々を過ごすことで精一杯の人間には、もどかしさばかりが残る。報道などでボランティアの映像に触れる度に。

言い訳だとは分かっている。そう言い聞かせる自分が嫌になる。

そんな矛盾だらけの心を、わずかに鎮められる行為があるとしたら、こんなことぐらいか。

長野県の北部、飯山市では千曲川に注ぐ小さな支流が氾濫。狭隘な平地に広がる市街地が浸水した。駅の近くにある「田中屋酒造店」も被害に遭い、酒蔵が浸水した。酒造りが始まったばかりだ。蔵の中に長い年月棲みついているであろう菌たちはどうしただろう?

名品だと思う。「水尾」。心配だ。

購入することしかできない。これとて、しょせんは自己満足なのだが。

村祭り

良い響きです。郷愁を感じる。

子どもの頃から「お祭り」「イベント」「フェス」とか、た〜くさんの人が集まって騒がしい「熱気溢れる場所」が苦手だけど、ごく小さな規模のイベントは大好きだ。そんな自分には、ここ岩清水の村祭りはちょうど良い規模。全てが手作りというのも好感度高い。

昨日はその「清水寺(せいすいじ)の秋祭り」でした。

護摩法要にだんご配布と、真摯に、のどかに繰り広げられます。

そして恒例の「屋台」。焼き鳥とおでんだけなのだが、これがまた美味いのだ。なんといっても仕込みから焼き方まで村民の手作りなのがいい。

今回は祭事の“当番”という役回りがあったが、いつも通りのんびり楽しむことができました。

お祭りも終わって皆で片付けが済んだら公民館で慰労会。ウチの集落ではことある毎に必ずやります。酒好きが多いもんで(笑)。

今シーズンはなぜか自治会の活動と畑仕事が重なるケースが多く、地域の皆さんと顔をあわせるのが久しぶりとなった。

ちょっとの間に色々あったりして情報交換の場にもなる。やっぱり大切なんだね、地域の活動って。

新しいことが好きで放浪癖がある私だけど、もうこの地にしっかり根ざすことにした。他には行かない。というか、微力ながら地域のために役立ちたいっていう気持ちも徐々に芽生えている。

癖のある人、めんどくさい人がけっこういるけど(笑)、金持ちで自信家で上から目線の人がいないこの岩清水が好きだ。

過疎集落まっしぐらなので、なんとか若い移住者やUターン者が増えて欲しいけど、この地に合う人柄じゃないとイヤだな。

小さくて質素でいいから、長く続く村祭りのようにお手伝いをしていきたい。

収穫、まず白。

23日(月・祝)、台風の影響で強い風が吹き続けていたけれど雨も午前中に時折パラパラと降っただけで予定通り収穫できた。ぐらぐら悩み続けていたけれど決行して正解。真田と殿城の2つのヴィンヤードでシャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランの3品種、約630kgを穫り終えました。

真田ヴィンヤードでリースリング収穫の様子。

この日に集まっていただいたのは総勢17名。ホント感謝の言葉しかありません。ボランティアだもの。

できる限りのおもてなしをしたいし、参加者の労力を軽くしておきたいものの、どこまで出来るのか不安だったけど、前日から友人3名の強力な援軍が来てくれたので何とか乗り切れた。

せめてものお楽しみをとご用意したのがお弁当。ご参加いただいた方にはワンコイン500円だけご負担いただきましたが、我が村にこの夏オープンしたフレンチカフェ「ラ・ロッシュ」特製ランチボックスを畑で!という企画。

カボチャとセージのキッシュ、ポテトサラダ、鶏むね肉の低温調理&パプリカとクスクスの甘酢マリネ、ガスパチョのジュレ&佐久ボスケソさんチーズ、そうめん南瓜のサラダアンチョビ風味、キノコのバジルマリネ(これ最高!)、美ヶ原産鹿もも肉のロティ、信州みゆきポークの生ハムとピクルス、ガトーショコラクリュという豪華9品の美しいパッキング。そして左手には信州太郎ポークのパテサンド(ボリューミーで絶品!)。シェフ手作りグルメが満載でした。

そうそう、地元のカフェ先輩「あんこ坂」さんの自家焙煎珈琲も主人自ら全員分ご持参いただき、こちらもまた絶品でした。珈琲好きにはたまりません。

ぶどう畑でフレンチのお弁当、幸せです。たぶん楽しんでいただけたと思います。

※アルコール類は一切ご用意していません。当然。でも楽しかった。

さて次はメルロ−。10月の中旬あたりか?今日からまたしっかりやりましょう。

木彫り展(告知忘れ)

このところの慌ただしさと、頭の中が葡萄のことで一杯のせいか、告知することをすっかり忘れていました。

7日(土)より、東御市の喫茶&クラフトギャラリー茶楽庵にて、上田市の伝統工芸「農民美術・クラサワ工房」の教室が主催する木彫り展が開催されています。17日(火)まで。(でも今日11日と明日12日はお店の定休日なので、実質あと5日しか無くなってしまった…)

私は木彫りの猫2点、イラストを1点、絵ハガキ9点を出品しています。お時間とご興味がありましたらお出かけください。

以前に壁画を描いたお店です。
木彫作品
店内はこんな感じ。

追い込み

9月10月はまわりも慌ただしい。“村の行事”が多々あるのだ。めぼしい娯楽がなかった昔の集落では、季候の良い春と秋のひとときは絶好の催事シーズンだったのだろう。特に稲刈りを終えた秋は農繁期からの開放感が格別でもあり、信仰心が篤い地方において秋祭りは大切な娯楽と位置づけられていたのかも知れない。

とはいえ、果樹農家はこの頃が忙しい。収穫シーズン本番だ。

8日(日)は他園の収穫お手伝い。思ったより手間がかかり、けっこう必死にやっていたら、32℃を超える暑さも相まってヘトヘトになってしまった。

体力落ちたなぁ。

夕方、収穫したソーヴィニヨン・ブランを委託醸造先のヴィラデストワイナリーに搬入。

ひさしぶりにここの醸造所に行った。いろいろ思い出もある場所。

ヴィラデストは毎年仕込みの皮切りとなるので、「いよいよシーズンの総決算だなぁ」なんて思ってしまった。

醸造所の前でふと目にした美しい夕暮れ。慌ただしい時期だけど、しっかり追い込みます。