謹賀新年

2020年元旦。あけましておめでとうございます。

耕作に従事する者は、悠々と流れゆく自然の移ろいに寄り添うことが何より大切、という気持ちが年々強くなっている。月と太陽、雨、風、土、動物、微細な生き物たち、そして植物たちの生理に合わせるのだ。

淡々と。粛々と。

それでもやはり、生まれた瞬間(前?)からカウントされる暦というものは、人々を動かす力がある。気持ちは新たになる。

年初の誓いはただ一つ。

前だけを見て、自分に出来ることを精一杯やる。

今年も、同じように1年を過ごしていく。

VARTのワイン取扱店のご案内

まぁ、これは業務連絡になるなのかな?

時々聞かれるのでこのブログでもご案内しておきます。

そもそも生産量が少ないので仕方が無いのですが、ご購入いただけるお店が少ないのです。また、できるだけリアルで交流のある、顔の見える繋がりで広がることを希望しているので、自ずとお取り扱いいただけるお店が少なくなってしまいます。何卒ご理解くださいませ。

【内山酒店】〒389-0516 長野県東御市田中705-1

しなの鉄道・田中駅から徒歩7〜8分ぐらいにあるスーパー「デリシア」内の一画にある酒販店です。店頭のみでの販売となります。地元・東御市の各ワイナリーに精通していて、私が移住してくる前からワインのこと色々教えていただいています。長い付き合いになりました。

【地酒屋 宮島】〒386-2201 長野県上田市真田町長5913-1

上田市街から菅平に向かう国道144号線沿いにあります。地酒へのこだわりがすごい。そして店主はもの凄い真田愛に溢れています。おかげでVARTの真田産のワインをイチ推しで販売していただいています。

【萬屋酒店】〒389-1305 長野県上水内郡信濃町柏原2711-23

北しなの線の黒姫駅からすぐの場所にある立派なお店。リカーショップとしての品揃えが凄い。貴重なワインもたくさん。秋になると色々なワイナリーや畑の収穫に出没しています。ワインのことも色々教えてくれます。

【グルグル】〒604-8844 京都市中京区壬生檜町22-1

ワインのバイヤーとして長い経験を持つ店主が、京町屋を改装して開業した小さなワインショップ。日本ワインを応援してくれています。店主のセレクトは多様な国々に及びバラエティに富んでいて魅力的。こんなお店に取り扱っていただき光栄です。女性店主の京都弁、心地良いです。

【地酒専門店 酒商 中島屋】〒390-1520 長野県松本市安曇706-1

つい先日お話しをする機会があり、新たに取り扱っていただくことになりました。長野県の観光メッカ・上高地への入口となる梓川と国道158号線沿いにあります。内山酒店様からも後押しいただき力強いパートナーとなりそうです。

以上です。銀座NAGANOさんは最近注文が無いのでたぶん店頭には並ばないのでは?

あとは、VARTのホームページからご連絡をいただければ嬉しいです。

では、よろしくお願い申し上げます。

以上、業務連絡でした。

こたつ生活スタート

ちょこちょこ寒い日もあったけど今年は全般に暖かい秋だ。とはいえ、そろそろ信州の秋も本番という気配。

今朝は10℃を下回り、日中の最高気温も17℃程度。まぁ、平年並みだとは思うが、これまでが暖かかったので余計に寒く感じる。

ということで今日から炬燵を出した。昔の家は冷え始めると本当に寒い。基礎部分が土だから底冷えする(だから夏は涼しいのだが)。

今日は布団を干した。毛布だけではもう寒い感じ。電気ストーブは既に出している。そろそろ灯油も買わなければ。

家の中の行動範囲が狭くなる要因の炬燵

再び慌ただしく

台風19号は驚くほど広範囲にその爪痕を残していった。比較的自然災害が少ない上田市や東御市、佐久市をはじめとした東信地域も、今回は千曲川上流とその支流での膨大な降雨量による被害が発生し、その勢いは下流域まで飲み込んだ。

幸い私の住む集落に土砂災害などの被害は無かった。とはいえその暴風は農作物への被害を確実に与えていく。

ウチの場合、ぶどうの垣根があり、台風がくるとこれが心配のタネとなる。収穫期を終えたとはいえまだまだ葉はよく繁り、風の抵抗もたっぷり受ける。そして家の前の畑は風がよく吹き抜けるせいでもろにその影響が出る。

倒されました。ソーヴィニヨン・ブランが4列、メルローが1列、合計5列で垣根の隅の柱が引っこ抜かれて倒れていた。

こつこつ直しました。

真田ヴィンヤードには何も被害が無くてひと安心。

なんだかまた忙しくなってきた。というか、個展が目前!まだまだ気を抜けないぞ。

村祭り

良い響きです。郷愁を感じる。

子どもの頃から「お祭り」「イベント」「フェス」とか、た〜くさんの人が集まって騒がしい「熱気溢れる場所」が苦手だけど、ごく小さな規模のイベントは大好きだ。そんな自分には、ここ岩清水の村祭りはちょうど良い規模。全てが手作りというのも好感度高い。

昨日はその「清水寺(せいすいじ)の秋祭り」でした。

護摩法要にだんご配布と、真摯に、のどかに繰り広げられます。

そして恒例の「屋台」。焼き鳥とおでんだけなのだが、これがまた美味いのだ。なんといっても仕込みから焼き方まで村民の手作りなのがいい。

今回は祭事の“当番”という役回りがあったが、いつも通りのんびり楽しむことができました。

お祭りも終わって皆で片付けが済んだら公民館で慰労会。ウチの集落ではことある毎に必ずやります。酒好きが多いもんで(笑)。

今シーズンはなぜか自治会の活動と畑仕事が重なるケースが多く、地域の皆さんと顔をあわせるのが久しぶりとなった。

ちょっとの間に色々あったりして情報交換の場にもなる。やっぱり大切なんだね、地域の活動って。

新しいことが好きで放浪癖がある私だけど、もうこの地にしっかり根ざすことにした。他には行かない。というか、微力ながら地域のために役立ちたいっていう気持ちも徐々に芽生えている。

癖のある人、めんどくさい人がけっこういるけど(笑)、金持ちで自信家で上から目線の人がいないこの岩清水が好きだ。

過疎集落まっしぐらなので、なんとか若い移住者やUターン者が増えて欲しいけど、この地に合う人柄じゃないとイヤだな。

小さくて質素でいいから、長く続く村祭りのようにお手伝いをしていきたい。

来たな、ハクさん!

ついに登場した。ハクビシン。

家の前のシャルドネが喰われはじめた。

地面から1mぐらい上の場所、結果母枝の近くが食べられている。幹や柱を登った近くの実だ。軽々とつたってくるんだろう。

つまり食べ頃が近づいているということで、白品種の果汁分析を始めた。

糖度13.6〜14.9。熟しが早いのはおそらく17ぐらいまでいっていると思うけど、逆に遅いのはもっと低い。個体差が大きい。

分析は全体の平均値で測定するので、まだまだ。

昨日の上田市は32.5℃。しっかり晴れて気温が上がった。この先も1週間は続きそうなので、収穫日を決めるのは来週か。

いずれにしろ、早くて22・23日、順当で25・26日、引っ張って28・29日ぐらいと想定する。

センシティブ。

光に託して

昨日は降ったりやんだりが断続的で雨に振り回されてしまった。あげく、すっかりやる気を無くして午後からは家仕事で引きこもった。

でも、、、ブドウトリバが心配。

真田ヴィンヤードへ行こう。気が重い。

いま現在、唯一の望みが家の前、殿城ヴィンヤードのソーヴィニヨン・ブラン。ハダニがしつこくはびこってはいるものの、例年になく実がしっかりしている。早生種ながら軟化が遅いので本番はこれからだが、期待してしまっている。

わずかばかりの光明、すがりたい気持ち。

頑張って〜〜〜。

初めての実害

鍋にして食べちゃうぞ!

そんな気分。

昨日の未明、家の前のメルロー畑がイノシシに荒らされた。ヤツらの目的は地中のミミズ。鼻で地面をズズッと掘り起こしながらお目当てのご馳走を捜しまくる。そのおかげで畑のあちこちをボコボコにされるのだが、果実には興味が無いためこれまで致命的な被害を受けたことはなかった。

ところがだ、今回は初めてこんな被害が。

おそらく目当てのミミズがいたのだろう、樹の根元を掘られ、あげく思いっきり囓って折りとられていた。イノシシはかなり乱暴で力任せに鼻先を使うことが多い。上手に掘れなくてイラついて八つ当たりしたか?

このメルロも来年は収穫できるところまで育ってきたのでかなりショック。

このところ毎日害虫(ブドウトリバ)の被害果をコツコツ取り除く作業で泣きそうな気分のところへこの仕打ち。

試練は続く。

夏本番スタート

昨29日、信州の梅雨明けだったようです。

長かった、今年の梅雨は。特に7月11日以降はほぼ毎日のように降り、さらにここ10日間ほどの雨量はかなりなものだった。

加えて、28日(日)の19時過ぎから降り始めた雨は局所的な集中豪雨が岩清水地域を直撃。自然災害が少ないこの地もさすがにやや危険な状況になった。一部の家屋では床下に土砂が入り込んだようだ。近隣の道路は雨水が溢れ、砂利道はボコボコになっていた。

幸い自分には直接的な被害はなかったけれど、新しく借りた畑へのアプローチとなる道路の土手が崩れ通行不能となった。

その日曜日の昼間は、8月11日に新たにオープンするフレンチレストラン&カフェの看板を立てる作業を行った。

看板のデザインと製作は私、鉄骨の骨組みは「ヒデちゃん」という近所の何でもできる人の造作だ。ボランティアでの手助けも加わり、中々良い出来となりました。

看板はレストランの「ラ・ロッシュ」がメインで、移住者の先輩「カフェあんこ坂」さんとウチの「VART」、そして村の案内マップを掲載した。通りかかったら是非ご覧くださいね。

さて、既に先週から30℃越えは続いているけど、今日からはまさに夏本番といった天気が続きそうだ。本日の気温はお昼過ぎには33℃を越えた。

今後は夏時間でいく。早朝から畑作業をして、12時前ぐらいにお昼休憩〜午後3時ころから行動を始め日没近くまで畑作業。こんな感じだろうか。

体調管理の難しい季節だけど、ぶどうはここからが勝負所。梅雨の長雨で病気も出始めている。がんばりましょう。

いろいろアツくて。

ここ上田市も連日の真夏日越え。2日連続の32.7℃でした。北海道には驚きましたが。

そんな中、ぶどう達はスクスク育っている。昨日から2度目の芽かきスタート。

昨日と言えば、地域の棚田活動に奉仕。「稲倉の棚田」で行われたオーナー様の田植えイベントのお手伝いをしてきました。少しだけ。

それどころじゃない、っていう心持ちも。個展間近っていうのもあるけど、その前にお知らせをひとつ。

【第75回 現展】というのが間もなく始まります。

現代美術家協会のメイン展覧会です。

<期間>5月29日(水)〜6月10日(月)※火曜日休館

<会場>国立新美術館(東京・六本木)

あと少し下記のご招待DMあります。ご希望の方はご連絡ください(といっても知り合いしか連絡先が分からないと思いますが)。

いろいろです、やること。

暑さも、アツさも嫌いじゃないですが。