うらはら

昨夕の天気予報では上田地域に大雪警報が出て、積雪の予想は25cmだった。関東地域も雪への警戒をよびかけるニュースが頻繁に流れてきて箱根の映像が“報道の裏付け”のようにたたみかけていた。

「明日の朝は久しぶりに村の一斉除雪の召集がかかるかな?」とちょっとだけ心構えをしつつも、「たぶん大丈夫だろう」と天候の読みに自信がある自らの感覚に期待していた。

案の定、たいしたことはない。3cmぐらいだろうか。気温も高めなので早くも溶け始めている。

雪も雨も風も地震も、人間の過信をあざ笑うかのように“あべこべ”にやってくる。

「なめていたら痛い目に合う」と分かっていても、ついつい油断をしてしまうのもヒトの習性。そうして“痛い目に合う”と大騒ぎをして神経質になる。何事もないと「なぁ〜んだ。」とまた油断する。

これの繰り返しかな?

人生は、うらはら。

なるようにしかならない。

とりあえず目の前のことに集中して、懸命に、かつ心静かに過ごしましょうか。

歩いてみた

冬季は身体を休めるのが大切、と思っているものの、今冬はウォーキングをせざるを得ない状況となっている。

ここ2〜3年、老化とともに著しく代謝が悪くなっていて、冬は体調が思わしくない。冷えと血圧の乱高下。

近頃は比較的こまめに健康診断をしているが、何度やっても、どこを見ても悪いところは無いとのこと。従って原因は血流のようだ。

なので、近頃は血行促進のために歩いている。

昨日は家から「矢沢道」という林道のような傾斜&急カーブの道を歩いてみた。これは日常の生活道路なのだが。とりあえずは山裾の下にあるイデタ製作所を目標にした。

右側が岩清水の集落。

1.8kmほど。下りは20分もかからないが、なにせ急坂なので大腿筋がやられる。太もも前側の直筋に大きな負担。ただ天気が良かったので気分はいい。

さて帰路となる上り道。これはマイッタ。案の定という感じ。途中からはハァハァと息があがる。休み休みじゃないと難しい。もはやトレッキングだ。無理をすると頭がクラクラする。脳が酸欠状態になる。今度は太ももの裏側がヤバイ。

それでも26〜27分ぐらいだった。一番下のイデタ製作所付近で標高620m、お墓のある途中が700m、あんこ坂さんが780m、ウチが800m。都合180mぐらいの上りとなった。意外と歩ける。

初めてとなる今回はキツかったが、回を重ねて筋力をつければ良いウオーキングコースかも。

ヒィヒィいいながら帰路のあんこ坂さん角で振り向いたら、美しい夕景が気持ちよかった。

マルチタスク

「三歩進むと忘れる。」

今朝は、歯を磨きに洗面所へ行ったら、洗濯しようと思って以前から放置していたニット帽が目につき、つい手もみ洗いを始めてしまい「年明けの畑仕事では綺麗な帽子で作業ができるな」などと思いながら立ち上がると、もう歯磨きのことなんてすっかり忘れている。

若い頃からの性質(タチ)であり、また老化とともに進行しているようだ。ある目的のために行動し始めるのに、他のことが気になるとつい異なることを始めてしまう。ハッとして本来の目的に戻り懸命に遅れを取り戻そうとする。

結果、忙しい。それなのに、なかなか事がうまく運ばない。どうやら一生このままで行きそうだ。スケジュールや段取はちゃんと立てるんだ。それなのに、前述のような行動をしてしまうので、どうも上手く行かない。

頭の中にはいつも複数のことが乱雑に散らばっている。すごく多いかもしれない。にもかかわらず、実際に動かせるのはせいぜい1つか2つ。無理して3つ以上をこなそうとすると混乱して、結果的に全体の質というか精度が落ちるのが目に見えている。

イマドキのIoTのようなマルチタスクは無理なようだ、自分には。

年末も押し迫って今日は大晦日。昨日までに掃除はほぼほぼ終わった。かなり手抜きだ。「あれもこれも」と例によってイメージだけはあるのだが、マルチタスクが苦手が自分には「出来る範囲」と言い訳をしながら、ところどころ妥協して作業終了。

神棚は掃除したし、お飾りもバッチリだ。障子も貼り替えたぞ。上出来だ。

明日から2020年。年々体力は落ちていくけど、とにかく行けるところまで突っ走りましょう。

縁側も綺麗になった。

連休

一昨日の夜半に初雪が降った。昨年より11日遅い。水分を含んだ重たい雪で、凍って不自由することはなかった。

昨日の朝、家の前から。

昨日・今日は骨休めだ。特に今日は寒くとても畑仕事をやる気にはならない。

まずは温泉療養。お気に入りの十福の湯でまったり。

前後するが、雪が降り始めた一昨日の夜からリフレッシュのスイッチを入れた。

11月からスタートした陶芸ワークショップの作品が出来上がり、そのお披露目パーティだったのだ。

作品はこんな感じ。初めてにしては上出来かな。

世界にひとつのワインクーラー
皆さんの力作が勢揃い。

この日の会場となった東御ワインチャペルでは、美味しい料理&とっておきのワインを堪能。

美しい。
好み。

さて、今日いっぱいは休んで明日からまた藁巻き作業を続けましょう。

不出来ながら我が人生。

機会をいただき、陶芸のワークショップに参加している。昨日は2回目で、3週間前に成形し焼き上がったものに絵付けをする段階。

初回に陶芸家の先生が「型にはまらず自由に楽しんでいいですよ」という言葉を真に受け、というか、拡大解釈し、自由にやらせてもらっている。

ワークショップの作品テーマは「自分だけのワインクーラー」なので、素直にそれを造っているのだが、成形しているウチに勝手にイメージが膨らんできてしまい、どんどん逸脱してくる。

どうやら自由すぎたようだ。お手上げのようである。

私の絵付けの状況を見ながら、先生曰く「こういう方は好きにやってもらった方がいいね」と、半ばあきれていた。ところが、他の参加者も中々の強者揃いで「自由すぎる人々」が多く、こんな時は指導役の先生も大変だ。

という訳で、絵付けまでは終えた。仕上がりがどうなるのか初心者には想像すらできない。

まぁいいさ。出来不出来を気にしていたら、ちっとも面白くない。

不器用な人間の人生みたいだ。そんな作品になれば本望かな?

さてどうなることやら。完成は2週間後。

こたつ生活スタート

ちょこちょこ寒い日もあったけど今年は全般に暖かい秋だ。とはいえ、そろそろ信州の秋も本番という気配。

今朝は10℃を下回り、日中の最高気温も17℃程度。まぁ、平年並みだとは思うが、これまでが暖かかったので余計に寒く感じる。

ということで今日から炬燵を出した。昔の家は冷え始めると本当に寒い。基礎部分が土だから底冷えする(だから夏は涼しいのだが)。

今日は布団を干した。毛布だけではもう寒い感じ。電気ストーブは既に出している。そろそろ灯油も買わなければ。

家の中の行動範囲が狭くなる要因の炬燵

村祭り

良い響きです。郷愁を感じる。

子どもの頃から「お祭り」「イベント」「フェス」とか、た〜くさんの人が集まって騒がしい「熱気溢れる場所」が苦手だけど、ごく小さな規模のイベントは大好きだ。そんな自分には、ここ岩清水の村祭りはちょうど良い規模。全てが手作りというのも好感度高い。

昨日はその「清水寺(せいすいじ)の秋祭り」でした。

護摩法要にだんご配布と、真摯に、のどかに繰り広げられます。

そして恒例の「屋台」。焼き鳥とおでんだけなのだが、これがまた美味いのだ。なんといっても仕込みから焼き方まで村民の手作りなのがいい。

今回は祭事の“当番”という役回りがあったが、いつも通りのんびり楽しむことができました。

お祭りも終わって皆で片付けが済んだら公民館で慰労会。ウチの集落ではことある毎に必ずやります。酒好きが多いもんで(笑)。

今シーズンはなぜか自治会の活動と畑仕事が重なるケースが多く、地域の皆さんと顔をあわせるのが久しぶりとなった。

ちょっとの間に色々あったりして情報交換の場にもなる。やっぱり大切なんだね、地域の活動って。

新しいことが好きで放浪癖がある私だけど、もうこの地にしっかり根ざすことにした。他には行かない。というか、微力ながら地域のために役立ちたいっていう気持ちも徐々に芽生えている。

癖のある人、めんどくさい人がけっこういるけど(笑)、金持ちで自信家で上から目線の人がいないこの岩清水が好きだ。

過疎集落まっしぐらなので、なんとか若い移住者やUターン者が増えて欲しいけど、この地に合う人柄じゃないとイヤだな。

小さくて質素でいいから、長く続く村祭りのようにお手伝いをしていきたい。

収穫、まず白。

23日(月・祝)、台風の影響で強い風が吹き続けていたけれど雨も午前中に時折パラパラと降っただけで予定通り収穫できた。ぐらぐら悩み続けていたけれど決行して正解。真田と殿城の2つのヴィンヤードでシャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランの3品種、約630kgを穫り終えました。

真田ヴィンヤードでリースリング収穫の様子。

この日に集まっていただいたのは総勢17名。ホント感謝の言葉しかありません。ボランティアだもの。

できる限りのおもてなしをしたいし、参加者の労力を軽くしておきたいものの、どこまで出来るのか不安だったけど、前日から友人3名の強力な援軍が来てくれたので何とか乗り切れた。

せめてものお楽しみをとご用意したのがお弁当。ご参加いただいた方にはワンコイン500円だけご負担いただきましたが、我が村にこの夏オープンしたフレンチカフェ「ラ・ロッシュ」特製ランチボックスを畑で!という企画。

カボチャとセージのキッシュ、ポテトサラダ、鶏むね肉の低温調理&パプリカとクスクスの甘酢マリネ、ガスパチョのジュレ&佐久ボスケソさんチーズ、そうめん南瓜のサラダアンチョビ風味、キノコのバジルマリネ(これ最高!)、美ヶ原産鹿もも肉のロティ、信州みゆきポークの生ハムとピクルス、ガトーショコラクリュという豪華9品の美しいパッキング。そして左手には信州太郎ポークのパテサンド(ボリューミーで絶品!)。シェフ手作りグルメが満載でした。

そうそう、地元のカフェ先輩「あんこ坂」さんの自家焙煎珈琲も主人自ら全員分ご持参いただき、こちらもまた絶品でした。珈琲好きにはたまりません。

ぶどう畑でフレンチのお弁当、幸せです。たぶん楽しんでいただけたと思います。

※アルコール類は一切ご用意していません。当然。でも楽しかった。

さて次はメルロ−。10月の中旬あたりか?今日からまたしっかりやりましょう。

夏をあきらめて

ずいぶん昔にこんなタイトルの曲、あったな。名曲のひとつ。研ナオコが歌ってた。桑田佳祐の曲。サザンの桑田さんは高校の2つ先輩(面識は無い)。歌詞の舞台は自分の生まれ故郷である湘南。「江の島が遠くに〜」のフレーズを聴くと、なんとも言えない郷愁が湧いてくる。リアルタイム。いろいろ思い出す。

それはともかく。

一昨日から急激に朝晩の気温が下がってきた。それまでが暑すぎたから余計に寒く感じる。今朝は15℃を下回った。

思わず毛布にすがる。

扇風機をしまい込む。

岩清水に移住してから、クーラーのいらない家で嬉々として過ごしてきた。今も涼をとるマストアイテムは団扇だ。しかし、さすがに去年の酷暑続きでは我慢しきれずに買った扇風機。

もういいよね。夏。

昼の気温はまだ上がるだろうけど、朝晩はしっかり下がる。

これ、ぶどうの成熟にいい。つまり希望的観測。

初めての実害

鍋にして食べちゃうぞ!

そんな気分。

昨日の未明、家の前のメルロー畑がイノシシに荒らされた。ヤツらの目的は地中のミミズ。鼻で地面をズズッと掘り起こしながらお目当てのご馳走を捜しまくる。そのおかげで畑のあちこちをボコボコにされるのだが、果実には興味が無いためこれまで致命的な被害を受けたことはなかった。

ところがだ、今回は初めてこんな被害が。

おそらく目当てのミミズがいたのだろう、樹の根元を掘られ、あげく思いっきり囓って折りとられていた。イノシシはかなり乱暴で力任せに鼻先を使うことが多い。上手に掘れなくてイラついて八つ当たりしたか?

このメルロも来年は収穫できるところまで育ってきたのでかなりショック。

このところ毎日害虫(ブドウトリバ)の被害果をコツコツ取り除く作業で泣きそうな気分のところへこの仕打ち。

試練は続く。