畑仕事の体力

今日も朝から本降りです。

雨が降ると正直ホッとする。この時期、体力がキツいのだ。畑仕事も下準備でやる事がいっぱいあるので体力はかなり必要。

とはいえ、春先のうちはまだ十分な筋力が戻っていない。とくに腰は常に危ない状況だ。ちょっと体力仕事をするとすぐに筋肉痛になる。筋が引きつって痛い。

来週から苗植えだ。そこに向けて畑の下準備もいろいろある。

今年は新型コロナウイルスのこともあり、ボランティアを募ることもできない。

苗植えは800本ぐらいを予定している。関東圏の友人や地元地域の方々に手伝ってもらうことを想定していたが、結局一人でやらざるを得ない状況となった。

さて、どこまでできるか、、、。体力も不安。昨年よりまた落ちている。老化は困るな。

苗植え(試験)。

4月8日。苗植えをしました。

あくまでテスト。10本ずつだけど、日本の在来品種である「甲州」「ヤマブドウ」を植えてみた。

欧州系品種のワインを日本で育てて造って「自然派ワイン」って、なんだか変だなぁ、という素朴な疑問がきっかけ。

そもそも人間が植え替え、きっちり仕立て、しっかり管理しているんだし。

年々進んでいる気候変動も心配。日本産にこだわるのもアリかな、と。(甲州はヨーロッパ原産ながら日本に渡ってきたのは500〜800年ほど前だそうです)

ワインとしてどうか、という意見も多いかと思う。それでもちょっと疑問を持つと自分で確認しないと気が済まない性分なので、なにはともあれ植えてみた。

結果は3〜5年後。地道にやってみよう。

EC

2週間ほど前から考え始めた。「いままでのやり方でいいのか?」と。

新型コロナウイルスの経済余波は日々巨大化している。残念なことに財務的に限界がある中小企業や零細企業、個人事業は、雇用弱者と一緒にその影響をまともに受けるのだろう。

いまのところ全くネームバリューが無いVARTも、いとも簡単に消え去るのかも知れない。

もともと「産地に来て飲んで、感じて欲しい」という気持ちが強く、また人と人の繋がりを大切にしたいとの思いから、地道に繋がりを作ってきた。だから「ネット販売はやらない」と公言してきた。

飲食業と観光業は惨憺たる状況だ。出口が見えてこない。すでに体力勝負となっている。

いま「産地に来て」というのは非現実的だ。それに、ネームバリューの無い自分にそんなことを言う資格があるのだろうか?と思い始めた。ちょっと驕った考えなのではないだろうか、と。

オンラインショップを今日オープンさせた。https://vartjpn.base.ec/

心変わりするようで悩んだが、モノづくりへのスタンスを変えるわけではない。小売業である以上ネットの活用もプロモーションのひとつ。

「時」が来たのかもしれない。そう自分にいいきかせて。

今年も変だ

今日は2020年2月2日ですね。コードっぽく略すと20200202となり、0と2ばかりでなんだか変。これに時間を加えると、深夜の2時2分2秒は20200202020202となる。2020年は二度と来ない。ふと愚にも付かないことが気になる。

剪定作業も5分の3ぐらいは進んでいる。

ほぼ例年通りのペースなので2月中旬過ぎには終わるだろう。

それにしても、もはや例年通りという感覚でいると危ないかもしれない。暖冬傾向が顕著で「この先どうなるのか?」と不安になる。

1月の最低気温の平均が平年より4.9℃も高かった。平年より低い日はゼロ。

身体は楽だ。

でも、青い草が比較的多く残っているのはおかしい。樹はしっかり眠っているのか?芽吹きのタイミング、遅霜のタイミングが気になる。春過ぎから初夏にとんでもない雹が降るのでは?などなど、心配事は尽きない。

天候だけはどうにもならない。ヒトが加速させている温暖化はもう直接的に生物に影響を及ぼし始めている。

VARTのワイン取扱店のご案内

まぁ、これは業務連絡になるなのかな?

時々聞かれるのでこのブログでもご案内しておきます。

そもそも生産量が少ないので仕方が無いのですが、ご購入いただけるお店が少ないのです。また、できるだけリアルで交流のある、顔の見える繋がりで広がることを希望しているので、自ずとお取り扱いいただけるお店が少なくなってしまいます。何卒ご理解くださいませ。

【内山酒店】〒389-0516 長野県東御市田中705-1

しなの鉄道・田中駅から徒歩7〜8分ぐらいにあるスーパー「デリシア」内の一画にある酒販店です。店頭のみでの販売となります。地元・東御市の各ワイナリーに精通していて、私が移住してくる前からワインのこと色々教えていただいています。長い付き合いになりました。

【地酒屋 宮島】〒386-2201 長野県上田市真田町長5913-1

上田市街から菅平に向かう国道144号線沿いにあります。地酒へのこだわりがすごい。そして店主はもの凄い真田愛に溢れています。おかげでVARTの真田産のワインをイチ推しで販売していただいています。

【萬屋酒店】〒389-1305 長野県上水内郡信濃町柏原2711-23

北しなの線の黒姫駅からすぐの場所にある立派なお店。リカーショップとしての品揃えが凄い。貴重なワインもたくさん。秋になると色々なワイナリーや畑の収穫に出没しています。ワインのことも色々教えてくれます。

【グルグル】〒604-8844 京都市中京区壬生檜町22-1

ワインのバイヤーとして長い経験を持つ店主が、京町屋を改装して開業した小さなワインショップ。日本ワインを応援してくれています。店主のセレクトは多様な国々に及びバラエティに富んでいて魅力的。こんなお店に取り扱っていただき光栄です。女性店主の京都弁、心地良いです。

【地酒専門店 酒商 中島屋】〒390-1520 長野県松本市安曇706-1

つい先日お話しをする機会があり、新たに取り扱っていただくことになりました。長野県の観光メッカ・上高地への入口となる梓川と国道158号線沿いにあります。内山酒店様からも後押しいただき力強いパートナーとなりそうです。

以上です。銀座NAGANOさんは最近注文が無いのでたぶん店頭には並ばないのでは?

あとは、VARTのホームページからご連絡をいただければ嬉しいです。

では、よろしくお願い申し上げます。

以上、業務連絡でした。

真田メルロ2018リリースのお知らせ

上田市真田町産のメルロ100%です。2018年は春先から暖かい日が多く、入梅後もカラ梅雨気味。夏の記録的な猛暑も相まって、生育が各ステージで早く進み、収穫時期も異例の早さに。
また、全てが南斜面の畑で育つメルロはこの間にたっぷりと日照を浴び、糖度・色づき共に良好で、収穫が早くなりながらもよく成熟した年となりました。
醸造は東御市のcave hatano。樽とタンクで各々12ヶ月熟成させ2019年10月10日に瓶詰め。深みを湛えた色調と力強いタンニンが特長で、さらなる長期熟成が楽しめる逸品となりました。

詳細はホームページでご確認ください。https://www.vart-jpn.com/index.html

感覚人間の果汁分析

生来、もう長いこと感覚で生きてきた。冷静に考えると、よく今まで大過なく生きて来れたなぁと思うことがある。

もちろん、必要に応じて(というか切羽詰まって)思考し、リサーチし、粘って、決断し、最後は根性で切り抜けてきた。よくまぁ30年以上も会社経営ができたもんだ、と、ちょっと感心する。

そんな自分が移住してまで身を投じた世界「農業」「ワイン」は、思い切り理数系の仕事だった、という皮肉。常に数値と向き合う必要がある。

中でも極めて難しいのが収穫適期の判断。

醸造もそうだが、分析ありき、かつ、感性が求められる。当然経験値も。

これは難しい。

感性は得意分野だ。ただ、経験値が浅い。たった7年じゃひよっこだ。なので、勢い分析値に頼らざるを得ない。

糖度、酸度、pH。その推移。数値とは別に食味による判断。天候の予測。品種特性。病害虫の状態。目指すべきワインのスタイル。収量(経営判断)。

おそらくその全てが合わさるあたりが「経験値」ということなのだろう。

ワインの品質にかかわる収穫適期。難儀だ。

今のところ、白品種の収穫は22日〜26日あたり。まだ決められない。

除葉の再開

今年少しだけ収穫できるようになった家の前のメルロとシャルドネは様子を見ながらなので後回しにするけど、とりあえずはメイン区画への電気柵が終わった。

さて次。途中で止まっていた除葉作業だ。仕上げの段階。ちょっと遅くなっちゃったかな?大事な作業なんだけど、まぁ、なるべく自然の成り行きで。

日当たりの良い畑なのでガンガンに除葉し過ぎるのも良くない。収穫もなるべく後ろへ引っ張りたい。じっくり成熟を待ちたい(健全果が減るのがキツイのだが)。

なにより「とても人為的な作業」なので個人的にはちょっと抵抗がある。あんまり管理し過ぎるのもどうか?などと思ってしまう。

自然派とかビオとか色々な表現をしているけど、それらを標榜している方々も剪定、芽かき、誘引、摘芯、除葉、摘房とかの人為的な作業をやっているんでしょう?当然のように。

なんだか変。

まぁいいや。

草刈りもたんまり残っている。

頑張ろう。

ひとり栽培の不満

まだ終わらない。電気柵の設置。

ワイヤーとかロープとか紐とか、とかく“線”を使う作業はホント一人だと効率が悪い。

ほんのちょっと、端っこだけ、、、それを持ってくれる手がもう一人分あればどんなに作業がはかどるか・・・。そんな不満を飲み込みながら、ここ2日間黙々と電気柵の設置を行っている。

そろそろアイツがやってくる。ハクビシンども。

とりあえず家の前のソーヴィニヨン・ブランと、真田ヴィンヤードの小さい畑のメルロは終わった。

いちばん広いメルロ・シャルドネ・リースリングのところは、昨日の夕暮れ近くまで頑張ったけど、あちこち蚊にくわれ始めたので途中でやめた。

傾斜のキツイ真田ヴィンヤードはポール設置のために歩くだけでなかなかの重労働。もうヘトヘトだったし。

今日の家のまわりは真っ白。残り、終わらせないと。