追い込み

9月10月はまわりも慌ただしい。“村の行事”が多々あるのだ。めぼしい娯楽がなかった昔の集落では、季候の良い春と秋のひとときは絶好の催事シーズンだったのだろう。特に稲刈りを終えた秋は農繁期からの開放感が格別でもあり、信仰心が篤い地方において秋祭りは大切な娯楽と位置づけられていたのかも知れない。

とはいえ、果樹農家はこの頃が忙しい。収穫シーズン本番だ。

8日(日)は他園の収穫お手伝い。思ったより手間がかかり、けっこう必死にやっていたら、32℃を超える暑さも相まってヘトヘトになってしまった。

体力落ちたなぁ。

夕方、収穫したソーヴィニヨン・ブランを委託醸造先のヴィラデストワイナリーに搬入。

ひさしぶりにここの醸造所に行った。いろいろ思い出もある場所。

ヴィラデストは毎年仕込みの皮切りとなるので、「いよいよシーズンの総決算だなぁ」なんて思ってしまった。

醸造所の前でふと目にした美しい夕暮れ。慌ただしい時期だけど、しっかり追い込みます。