いま生を受けている世代にとっては、この「人類の危機」という表現を使ってもいいのかもしれない。
奇しくも昨年末から1月に読んでいた「サピエンス全史」の著者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏が今日の日経新聞に寄稿していた記事で指摘していた。
個人的には、バブル崩壊を乗り切ってV字回復し、リーマンショックでは息も絶え絶えながら生き延び、その後に飛び込んだ農業・ワイン・アートの世界でどうにかスタートを切ることができたこの頃だ。
が、そのターニングポイントと捉えていた2020年に新型コロナウイルスが発生するとは予想だにしなかった。
リーマンショックのときは世界経済も自身の経営にも強烈なダメージを及ぼしたが、今回のコロナ余波はそれを上回るとの意見に多く触れる。そして前述の「人類の危機」という指摘。
日々刻々と変わる状況。
自分の人生を大きく変えたリーマンと東日本大震災。
それを上回るかぁ、、、キツイなぁ。
今できること、準備しておくこと。思考の転換が必要かもしれない。
「もう経済や人間関係であくせくするのはイヤだ」と公言していたが、どうやら静かに余生を過ごすという選択肢がなくなりそうな勢いだ。
明けない夜は無い、と言う。たとえ新型コロナウイルスで世界中の人々が数十万人単位で亡くなろうとも、人類は存続し続け、世界の仕組みは維持されていくのだろう。
だが今、自分も含む周囲の人々、見ず知らずの多くの人生は、ある日突如として終わるのかも知れない。
危機感は日々アップデートせざるを得ない。
それでもやはり、可能な限り前向きに生きる。
思考の転換。人生設計の転換が迫られている。