オレンジの誘惑

昨日は委託醸造をお願いしているVinVieさんに行ってきた。

目的の一つが2020シードル用リンゴの搬入。

そしてもうひとつが、真田殿城ブラン2020の今を自分の目で見ておくこと。こっちの方が気持ちは勝っていたけど。

そして、2つの驚き。

ひとつは、既にボトリングが済んでいて、そのまま熟成を行うとのこと。

おそらく、ひととおりの醸造工程を経てすぐにボトリングを行えばその後の品質管理も容易なのだろう。酸化リスクも最小限で済む(コルク栓で極々微量の呼吸はある)。白ワインはこういう方法もありなのか、と勉強になった。

そして2つめ。

事前にS氏に画像を送っていただき見ていたが、実際にその色に触れてみて「おぉ〜!」と、つい声を出してしまった。

オレンジだ。

決してオレンジワインを目指しているのではない。醸しの白ワインが持つタンニンや厚みが好きなのだ。が、正直ワクワクしてしまった。色に。

昨日撮った写真。肉眼ではもう少しオレンジぽかった。

「オレンジワイン」という表現は好まない。でも、好きな色なんだよな、オレンジ。

50代後半〜60代以上のサッカーファンなら共有できるだろうか?オレンジは革命の色なんだ(個人的イメージ)。

オランダサッカーの衝撃。クライフの色。

そういえば、横浜でシニアサッカーをやっていたときのチームのカラーもオレンジだったなぁ。いい色だ。

そもそもチーム名が「バッカス」とは。あからさまに酒好きのチーム。

醸造家の説明では香りも豊かだという。チェック用に1本・・・と言われたが、なんか、イケナイような気分になってしまった。大切に仕舞っておきたくなり辞退した。

半年以上は、待ちます。

メディア初登場?

若い頃から、被写体側になるのがどうも苦手で。裏方が好きなんだ。

とはいえ、コロナ禍による経済への影響は深刻。飲食店の苦境。そして同舟となる酒販店さんの苦境に心が痛んだ。

全く無名のバートのワインを扱っていただいている酒販店さんのことを思うと、もはや今までのスタンスを続けることは単なる我が儘としか思えなくなっていた。

自分が露出を増やすことにより、取引先の売上に少しでも貢献できるのなら、と思い地元のケーブルテレビUCVの取材を受けることにした。

正直、居心地悪い。気恥ずかしい。

UCV(上田ケーブルビジョン)のHPです。

ちなみに、10月28日夕方のNHKニュースでも紹介していただきました(長野のローカル枠)。

畑の周りは城だらけ。

昨日は「全国山城サミット上田・坂城大会」が主催する、山城ガイドツアーの真田コースに参加してきました。

楽しかった。※コロナ禍なので仕方ないのだが山歩きにはマスクがキツイ。

場所は、戦国好きには有名な「砥石・米山城跡」です。

山容はこんな感じ。毎日見ている。

昨年5月の写真。背後の山容すべてが山城となる。

歴史上の詳細は長くなるし専門家でもないし特別なマニアでもないので省くが、真田家にとってターンイングポイントとなった拠点であり、武田信玄ファンにとっても記憶に残る山城だ(ディープな歴史ファンには村上義清で知られる)。

主郭の見晴らしは絶景。往時は木々が伐採されていたからなおさらだろう。

おどろいたのは、500年近くも昔の構造が色濃く遺っていて妄想がしやすいこと。これはハマる。

当時は石垣はほぼ無く殆どが土塁なのでこれは珍しい。

曲輪(くるわ)とよばれる遺構がひじょうに良く遺っているし、この山城は特に圧巻の規模だった。

時代は異なるが、幕末好きにお馴染みの佐久間象山が学問のために通った道も遺っている。

もっと写真は撮ったけど、きりがないのでこの辺で。

で、なんと言っても嬉しかったのは、この山城群の北側にある枡形からの眺め。眼下に真田の郷が一望でき、なんとウチの真田ヴィンヤードが丸見えなのだ。

黄色い○が畑の場所。陽あたりいい。

で、改めて城跡を調べてみたら、畑の周囲は山城だらけだった!

これはおもしろい。

なんとなく知ってはいたけど、これほどとは思わなかった。北は越後勢、東は上野(こうずけ)勢、南は甲斐勢。それらの勢力が常にこの地を抑えたかったほどの要衝だったという。戦国期のスクランブル交差点。

ちなみに、なぜ西からはこなかったかというと、大河の千曲川があったからのようだ。昔は水量がずっと多く、常に洪水に見舞われていたため、自然の要害となっていたのでしょう。

そんな事情もあり、往来は北・東・南からの山越えが常識だったようで、真田地域は峠越えの街道が合わさる地域だったみたい。

何はともあれ、畑の周りも面白そうだ。

本日、臨時休業。

ワインショップ・バートは、土・日・祝日のみ営業していますが、今日31日(土)は臨時休業とさせていただきます。

真田町の周辺には戦国期の山城が多く遺っていますが、ウチのすぐ近くにも「砥石・米山城跡」という旧跡があり、そこを核とした「山城ガイドツアー」に参加するためです。

近ごろ、城ブームだそうで、なかでも往時の面影がイメージできる山城がマニアに受けているらしく「全国山城サミット」なるものが各地で開催され、今回はその第27回とのこと。

へぇ〜、っていう驚きと共に興味をそそられてしまった。

なにせ、正真正銘VARTのお膝元だし、すべての畑から周囲を見上げれば山城だらけだもの。

20代中頃に池波正太郎氏の「真田太平記」で真田を知ってから40年弱。小説とはいえ、真田昌幸が見せてくれた「マイノリティの美学」は、間違い無く自分の精神に影響を与えてくれた。

偶然のつながりかもしれないけど、真田町でワインぶどうを栽培することになった自分。いまいちど真田ワールドに浸かってみようかと思う。

という訳で、申し訳ありませんが本日はお休みです。

※11月1日(日)、3日(火・祝)は通常営業です。ご来店お待ちしております。

まずは白ワイン品種から

いつも通りの言い訳だけど、バタバタしていたらまたしてもブログ投稿が1ヶ月ぶりとなってしまった。

次回メルロの収穫に向けてすぐに作業を始めるけど、とりあえず白ワイン品種の収穫が終わったので、緊張感を保ちつつも少しだけ精神面で開放感が生まれた(身体は悲鳴をあげている)。

今回は知人に教えて貰った冷蔵倉庫を借りることで、これまで必死に1日で終わらせていた収穫を、2回に分けて行うことが出来た。

最初は自宅前の殿城ヴィンヤード。ソーヴィニヨン・ブランと若木のシャルドネ。数は少ないし、ここは病気が少ないのでひとりでこつこつ行った。

14日(月)が本番。真田ヴィンヤードのシャルドネとリースリング。10名もお手伝いに来ていただきました。皆様に改めて感謝。

S氏撮影。画像をご提供いただきました。ありがとう。

昨年比32%減。手元で計った限りでは総収量423kgでした。

昨日15日は委託醸造先のVinVieさんへ持ち込み。前回までとワイナリーは変わりますが、醸造家は同じ竹村氏。これまでの流れもしっかり把握しているし、まだ経験不足の私の意見も真摯に聞いてくれるので、100%安心できるパートナーです。

さっそく仕込んでくれた。

写真提供:VinVie

もちろん今回も混醸。シャルドネ74.9%、リースリング12.7%、ソーヴィニヨン・ブラン12.6%となった。

そして醸し発酵をします。

今回は意図的に早く摘みました。

白ワインはやはり酸が欲しい。そしてこの1週間の酸落ちが速かった。pHもどんどん高くなっていた。

加えて、晩腐病が出始めて、その広がりも早まっていた。

選果でどんどん収量が減る中での糖度の上昇を待つリスクにびびる。

病原菌の混入割合が大きくなることによるもろみへの影響が怖い。

まだ知識不足ながらも少しは繊細な判断をできるようになってきたため、かえって臆病になっている。

実際に収穫をしていると、熟しきれていない実も多かった。そのため、仕込み時の糖度はかなり低いので補糖を行う。

ただ、最近は収穫時にいちばん重視しているpHが思っていた以上に低かったため、亜硫酸を減らすことができるとの報告をいただいた。

7月の致命的な長雨で、今年は有機農薬のみでの栽培が不可能となったが、亜硫酸を少なくできることは朗報であり、早摘みをしたのは正解だったと思われる。

白の2020年はこれまでと少し異なる個性となるだろう。この先も試行錯誤は続くが、今年は栽培家としてもターニングポイントとなるかもしれない。

白ワイン、シードルの絵。

ときどき聞かれるので、今月上旬に発売した、真田殿城ブラン2019と真田シードル2019のエチケット(ラベル)の絵について。

左:真田殿城ブラン2019、右:真田シードル2019

真田殿城ブラン2019の絵のタイトルは「感情交差点」。2017年に、軽井沢のギャラリーでのグループ展に誘われたときに描いたもの。

アクリル、ガッシュ/227×158mm/カンヴァス

予め「軽井沢をテーマに」というリクエストがあったので、旧軽井沢の「六本辻」という交差点がありそこをモチーフに描いた。

ここは「ラウンドアバウト」と呼ばれる方式のヨーロッパでよくみかける環状になった交差点で、雰囲気が好き。

ラウンドアバウトには信号が無く、様々な人々が、各々の判断で行き交う。その判断は個々に委ねられ、安全もリスクも自分で決める。

誰かに強制されないし、何かに制御されてもいない。

自由がある。

人々の交流もそうあって欲しい。

各々の感情もそうあって欲しい。

真田シードル2019の絵は単純明快。リンゴの花です。

アクリル/333×242mm/カンヴァス/2020年5月制作

4月下旬から5月上旬にかけ、信州のあちこちの畑でリンゴの花が満開になる。

ちょうど「シードルのラベルデザインはどうしようかなぁ」と思案していた頃、ふいにお隣のリンゴ畑が目にはいり、「これでいいじゃん!」と素直に、そして一気に描いたもの。

迷わず、勢いで描いたのが功を奏したか、植物が持つ開花期のエネルギーや、この季節の澄んだ空気感を出せたと思う。

早くも息切れ?

昨日、2019の白ワインとシードルをリリースしたけど、それに向けての準備がいろいろあるので、ここ10日間ほどは忙しかった。

大変ですね、小売というビジネスは。

長年、身体を張って(?)死ぬほど仕事をしてきたけど、基本はB to B。つまり企業を相手にする仕事。世間にほとんど顔を見せない、いわば裏方。これがまた、性に合っていた。

「人の宣伝、プロモーション」は割と得意だけど、自分のこととなると案外わからないもので、なかなか難しい。

それに、「あれをやった方が良い、これもオモシロイ」とか、アイデアだけは絶えず出てくるので、これまでは「他の人がやる仕事」だから気軽に提案できたようなもので、これも、いざ自分のこととなると、その大変さが身にしみる。

とはいえ、いまやワインを販売しないと。いわばこれが本業。

でも本分は栽培。自然は待ってくれない。

元気なシャルドネは早くもワイヤーのいちばん上に手を伸ばし掛けている。息切れしている場合じゃぁないのだ。

2019の白とシードル発売日

本日、5日は大安吉日。

真田殿城ブラン2019のリリースです。

去年は、夏の猛暑続き、局地的な豪雨と台風、晩夏の害虫被害など、数々のピンチに見舞われた年となりましたが、9月だけは天候が比較的安定していたこともあり、白ワイン品種としては過去最高の収量を得ることが出来ました。

懐かしい、去年の収穫!

最初はちょっとおとなしめ。開栓後の変化がおもしろい。常温に近くなるとタンニンが感じられ、厚みが益す。個性ありです。

もうひとつ。

シードル、造りました!

VARTのぶどう畑の地主さんにご縁をいただき、真田町で25年以上もリンゴ栽培を行っている大松農園さんのリンゴを使った、正真正銘100%真田産のシードルです。
大松農園さんは、化学農薬を使わず、手間のかかる草生栽培を早くに始めており、標高700〜800mに点在する畑で育てたリンゴはどれも蜜がたっぷり。毎年、常連さんが遠方から買いに来るほどの人気ぶりです。
ちなみに、大松農園さんは以前、NHKのブラタモリに登場していました(笑)。

醸造は今やシードル造りの第一人者・竹村剛氏(現在はVinVie)に委託しています。

ご興味ありましたらメールやファックス、電話、SNSなどでご連絡ください。オンラインショップからもご注文いただけます。

芽かきと草刈りばかり

個体ごと、品種ごとに大きな差はあるが、すべての樹で芽が出揃った感じだ。

ウチのなかでは樹齢がある真田ヴィンヤードのメルロは若木と比べるとかなり遅いけれど、それでもほぼ出揃った。

真田のメルロ(昨日)

毎年、全ての樹の計5〜10本ほどは芽を出さないで枯れてしまうのだけれども、今年も同様のケースが見られる。

相対的には、今のところ普通かと思われる(順調という言葉は使いたくない)。

このところ毎日草刈りと芽かきばかりで飽きてきた。ちょっと疲れも溜まっている。

自粛疲れはないけれど、さすがに家と畑と買い物だけの日々は単調でつまらない。

ずっと閉まっていた日帰り温泉も営業を再開しはじめた。

そろそろリフレッシュが必要かも。