楽しきかな剪定

昨日シャルドネを終えて、これですべての剪定作業が終了し、ひと段落。

剪定を学び始めた頃は、結果母枝とか、新梢とか、長梢とか短梢とか、ギヨとかコルドンとか、ダブルかシングルか・・・等々聞いたこともない言葉と理論ばかりが押し寄せてきて訳が分からなかった。

もちろん、基礎となる知識や技術は必要だけど、何年か経験を積むと「樹を見ろ」というところがキモだなぁと感じる。

4年目ごろからようやくそのあたりの感覚を掴むと、いまでは剪定作業がいちばん魅力的だと言い切れる。

想像と妄想という、自分が好む時間を過ごせるのだ。

少しだけ体力も上向いてきた。

この先、剪定枝の片付けや整理、新しい圃場の伐採や整地、トレリスの修繕、苗の準備、苗植え等々、3〜4月までやることはたくさんある。

まだあとひと月ほどは厳しい寒さが続くだろうけど、スイッチは入った。

剪定は幸せの時

2014年に定植した樹を初めて剪定したのが2015年。今冬で剪定作業も6回目となる。

昨年「コツをつかんだ!」という手応えもあり、今は確信を持って作業に臨めるし、樹の仕立てを3〜4年先までイメージしながら剪定できる。

これは面白い。

もちろん、相手は自然であり、生き物なので、そうそう人間の思うとおりにはいかないのだが、そこがまた楽しい。

会話ができるんだ。「こうしたら、お前さんはどうでるんだ?」みたいな。コミュニケーションっていうと変かな?ちょっと幸せなひととき。ついつい話し込んじゃう。だから栽培やっている他の人より自分の剪定作業は遅いと思う。

今となっては、収穫と同等のやり甲斐を感じている。

既にメルロもソーヴィニヨン・ブランも終わっている。昨日でリースリングも終了。残すは真田ヴィンヤードのシャルドネのみ。頑張りましょう。

昨日でリースリング終了。苦戦しているけどコイツら頑張っている。

今年も変だ

今日は2020年2月2日ですね。コードっぽく略すと20200202となり、0と2ばかりでなんだか変。これに時間を加えると、深夜の2時2分2秒は20200202020202となる。2020年は二度と来ない。ふと愚にも付かないことが気になる。

剪定作業も5分の3ぐらいは進んでいる。

ほぼ例年通りのペースなので2月中旬過ぎには終わるだろう。

それにしても、もはや例年通りという感覚でいると危ないかもしれない。暖冬傾向が顕著で「この先どうなるのか?」と不安になる。

1月の最低気温の平均が平年より4.9℃も高かった。平年より低い日はゼロ。

身体は楽だ。

でも、青い草が比較的多く残っているのはおかしい。樹はしっかり眠っているのか?芽吹きのタイミング、遅霜のタイミングが気になる。春過ぎから初夏にとんでもない雹が降るのでは?などなど、心配事は尽きない。

天候だけはどうにもならない。ヒトが加速させている温暖化はもう直接的に生物に影響を及ぼし始めている。

2018年の畑はじめ

本日6日より剪定作業のスタート。2018年栽培シーズンの始まりです。

昨年の剪定でだいぶコツをつかんだし、栽培方針も含めた明確なイメージができてきたので、これまでのように悩む時間が少しは短くなるだろうか?

とはいえ、芽かきとともに1年のうちでも最重要な作業だから1本1本丁寧に立ち向かわねばならない。

いちばん寒さが厳しい2月まで続くこの作業、なるべく早めに、そしてイメージ通りに進めたいものです。