櫂入れ

仕込んでから9日目。昨日は、cave hatanoにてタンク内で発酵中のメルロを、櫂を使ってよいしょよいしょと混ぜてきました。業界内では「ピジャージュ(仏:pigeage)」といっています。広告やプロモーションの業界もそうですが、特異な世界はカタカナ語が多くて大変。ワイン業界はフランス語が中心なので尚更です。

タンクに仕込んだ果汁が発酵してくると、一緒に漬け込んだ果皮や種が液面に浮かんで塊となる(果帽という)ので、これを液体内に沈めて全体を巡廻させます。cave hatanoでは1日2回、毎日行います。果皮や種と果汁との接触を増やすことによって色素やタンニン、香り成分をより抽出させるのです。

私のメルロ。元気に活動(発酵)中でした。醸造家からも順調との見立てで、やはり嬉しい。頑張れ。