優柔不断の極みなり〜収穫適期の難しさ

さて、どうしたものか。

ぶどう栽培で悩ましいことは山ほどあるが、その中でいちばん難しいのが収穫を「いつやるか」だろう。

教科書的には、糖度が20度以上あり、酸度が0.7g/100ml以上、pH3.0〜3.3などとあるが、実際にはそうお望み通りにはいかない。ましてや“今年も”気候が並みではない。

生来、理数は苦手。若い頃からあらゆる分野で「勘」で生きてきた。ところが、栽培も醸造もあいにく理数系ときている。経験は重要だが同じぐらいデータが必要となるのだ。

経験不足は承知しているが、そこは譲れない、というポイントもある。「好きな白ワイン」という好みだ。ちょこちょこ粒を食べて熟し具合を確かめながらの感覚と採取したデータをたよりに決断をしなければならない。

まぁ、これがいちばん“揺れ動く”のだ。なかなか決断できないよ。優柔不断の自分にイライラする。

私の場合ホントに一人で栽培しているので、収穫ボラの方々はとても大切な存在。だから、なるべく週末に収穫をぶつけたいのだけれど、どっこい「そうは問屋が卸さない」とばかりに葡萄と天候が立ちふさがる。このあたりも中々思うようにはいかない。3回目の収穫となる今回も想定が大外れでした。

収穫適期は難しいなぁ。

9月12日(水)、シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランの収穫を行うことに決めました(荒天の場合は翌13日)。

投稿者: vart-jpn

ワイン用ぶどう栽培農家。ワインショップ・バート運営。画家。