耳元で囁きが聞こえてくる。「ちゃんと農薬を使えばいいじゃん」と。
収穫をあさって12日に控え、病気の粒を取り除く「病果取り」の作業を行っている。まぁたくさんあります。酷いものはこんな(↓)だ。
やっぱりボルドー液だけでは白ワイン品種は厳しいね。日に日に果実が減っていく。別に自然派を気取っているわけではないけど、深く優しい味わいのワインができると信じているので。
とはいえ、着実にぶどうの粒が減っていくのは中々辛いもの。そんな時に前述のような声が聞こえてきてちょっと考えることもある。
だって、ごく標準的な農薬を加えるだけで、収穫量が増え→経営も少し楽になるのだもの。手間だって減るから体力の消耗も軽減でき、いいことずくめじゃん。
何事も理想と現実の狭間には、何者かの囁きが飛び交うようです。