ひと段落

苗植え終了。なんとか体力もった〜〜〜!

昨日、家の近くの新しい畑でメルロを定植。「cafeあんこ坂」さんの目の前にある陽あたり抜群の畑。強粘土で硬いけど、土の管理をしっかりやっていけばこれまでの経験からメルロは良いものが出来ると思う。

1〜2月の驚異的な暖かさから、今シーズンは生長がかなり早く進む可能性があると思っていたけど、3月中旬から4月上旬の寒さがあって、結局すこし早めという程度だ。

この先も補植や挿し木、育苗など作業はいっぱいあるけど、何はともあれひと段落。

芽もふくらみ始めた。

草刈りも進めなきゃ。

農繁期本番。

コロナは心配だけど、きれいな空気の中で体力使う農業って、免疫力を上げるのにいいと思う。ストレスも溜まらない。それに、農村って人と接する機会が少ないし。

出口が見えない現状。外出自粛で平常心を保つのが難しい今。それぞれが、それぞれの場所で、それぞれの思いを抱えに苦心していると思う。

医療はもとより感染防止に携わる仕事の方々の奮闘には頭が下がるばかりだ。

いまは自分に出来ることを淡々とやる。

今日は、休養が仕事だ。

農家も困った。

おとといからリースリングの苗植えを始めた。

続いてシャルドネ、メルロを定植。続いて補植を合わせると、今年の苗植えは800本近くなる予定だ。

ぜんぶ去年から計画・準備をしていたものだが、苗植えは「ボランティアさん」を想定(期待?)していた。

それがいま、コロナ禍。

誰にも声を掛けられない。一人でぜんぶやらなきゃ。早くも全身筋肉痛。

今回の新しい畑は集落の真ん中なので、「村おこし」のためにも地域の皆さんに参加していただいて、盛り上げていこうかなぁ、などと密かに計画をしていたが、それらも「おじゃん」だ。

こんな小さな、一人でやっている農家にも影響がある。

外国人労働者に頼らざるを得ない高原野菜の農家さん。量産化にシフトしている農家さん。かなり深刻だろう。後継者不足という現実も迫っている。

農家もコロナ禍で疲弊する。

畑仕事の体力

今日も朝から本降りです。

雨が降ると正直ホッとする。この時期、体力がキツいのだ。畑仕事も下準備でやる事がいっぱいあるので体力はかなり必要。

とはいえ、春先のうちはまだ十分な筋力が戻っていない。とくに腰は常に危ない状況だ。ちょっと体力仕事をするとすぐに筋肉痛になる。筋が引きつって痛い。

来週から苗植えだ。そこに向けて畑の下準備もいろいろある。

今年は新型コロナウイルスのこともあり、ボランティアを募ることもできない。

苗植えは800本ぐらいを予定している。関東圏の友人や地元地域の方々に手伝ってもらうことを想定していたが、結局一人でやらざるを得ない状況となった。

さて、どこまでできるか、、、。体力も不安。昨年よりまた落ちている。老化は困るな。

STAY HOME

今朝から本降りの雨。

個人的には恵みの雨かな。ちょっと肉体的な疲労が重なってきた。

少し「身体が重いな」と感じると、こんな状況だから「大丈夫か!?」と変な勘ぐりを自分にしてしまう。このところ妙にマメに体温を測ったり。

長野県内もジワジワと感染者が増えている。今のところ上田保健所管内では1名のようだ。

県内の感染者のほとんどは大都市圏への滞在歴があったため、今回の緊急事態宣言の対象地域を全国にしたのは悪くない判断だと思われる。

大変な状況だが、戦中を経験した高齢者を除き、現代を生きている我々には初の試練だと思うしかない。

特別「人ぎらい」ではないものの、一人でいるのは好き。家で黙々と何かをやっているのも好きな時間だ。それに、一日中誰とも話しをしない屋外の畑仕事に日々追われている。STAY HOME、ずっとできるよ。

IMFのコメントで「この3ヶ月で世界は劇的に変わった」とある。その通りだろう。

自分を救ってくれたアートとワイン。皮肉なことに両方とも経済状況に大きく左右されるマーケットだ。ワインは売れなくなる。生活に必要ではないアートも。廃業者は増えるだろう。

この苦境をどう乗り越えるか。地方の片田舎で雨音をBGMに考え続けよう。

苗植え(試験)。

4月8日。苗植えをしました。

あくまでテスト。10本ずつだけど、日本の在来品種である「甲州」「ヤマブドウ」を植えてみた。

欧州系品種のワインを日本で育てて造って「自然派ワイン」って、なんだか変だなぁ、という素朴な疑問がきっかけ。

そもそも人間が植え替え、きっちり仕立て、しっかり管理しているんだし。

年々進んでいる気候変動も心配。日本産にこだわるのもアリかな、と。(甲州はヨーロッパ原産ながら日本に渡ってきたのは500〜800年ほど前だそうです)

ワインとしてどうか、という意見も多いかと思う。それでもちょっと疑問を持つと自分で確認しないと気が済まない性分なので、なにはともあれ植えてみた。

結果は3〜5年後。地道にやってみよう。

受け入れる

自分の人生のターニングポイントとなった言葉。今も役に立っている。平静を保てる。

新型コロナウイルス。もはや誰にも止められない。いま人間にできることは可能な限り手を尽くす防止策だろう。

以前にも書いたかも知れないが、年末年始は「読書期間」ということで本を買いだめしておく。

そのうち3月始め頃から読み始めていた一冊が「土と内蔵」。

ワインを知るようになると、また農作物を真剣に作り始めると、微生物の存在の重要さに驚かされる。そのためもあり、ときどき難解ながらもこんな本を読んでしまう。

いまさらながら、突きつけられる現実に唖然とする。

私たちを含む地球上の生物はすべて、DNAまでをも「微生物に支配されている」という事実。生命活動はおろか、石油や天然ガスも、空気中の窒素も。

コロナショック、どうするか。いや、どうしようもない。

現実を受け入れるしか。

もちろん手洗いは必須。でももっと大切なのは体調管理かも。とにかく抵抗力が必要だ。そのための栄養の摂取。睡眠。筋肉量を増やす。休養。

体内の微生物にしっかり抵抗してもらおう。これしかない。

心身に不安を抱えたら抵抗力が落ちるぞ。

人生と人類の危機

いま生を受けている世代にとっては、この「人類の危機」という表現を使ってもいいのかもしれない。

奇しくも昨年末から1月に読んでいた「サピエンス全史」の著者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏が今日の日経新聞に寄稿していた記事で指摘していた。

個人的には、バブル崩壊を乗り切ってV字回復し、リーマンショックでは息も絶え絶えながら生き延び、その後に飛び込んだ農業・ワイン・アートの世界でどうにかスタートを切ることができたこの頃だ。

が、そのターニングポイントと捉えていた2020年に新型コロナウイルスが発生するとは予想だにしなかった。

リーマンショックのときは世界経済も自身の経営にも強烈なダメージを及ぼしたが、今回のコロナ余波はそれを上回るとの意見に多く触れる。そして前述の「人類の危機」という指摘。

日々刻々と変わる状況。

自分の人生を大きく変えたリーマンと東日本大震災。

それを上回るかぁ、、、キツイなぁ。

今できること、準備しておくこと。思考の転換が必要かもしれない。

「もう経済や人間関係であくせくするのはイヤだ」と公言していたが、どうやら静かに余生を過ごすという選択肢がなくなりそうな勢いだ。

明けない夜は無い、と言う。たとえ新型コロナウイルスで世界中の人々が数十万人単位で亡くなろうとも、人類は存続し続け、世界の仕組みは維持されていくのだろう。

だが今、自分も含む周囲の人々、見ず知らずの多くの人生は、ある日突如として終わるのかも知れない。

危機感は日々アップデートせざるを得ない。

それでもやはり、可能な限り前向きに生きる。

思考の転換。人生設計の転換が迫られている。

けっこう本気

先日で今シーズンの雪降りは終わりかなと思っていたら、今朝はかなりの本降り。8時現在で22cmあり今も降り続いている。目測であと5cmは積もった感じだ。上田市に大雪警報が出ている。

気温は高めだし、予報では昼過ぎには止むとのことだから、解け始めれば早いと思う。

今朝は一昨年以来久しぶりに村の一斉雪かきの召集がかかった。春雪のため水分が多く重いこと。腰が壊れないかどうか心配だった。

天気予報は当たった。東京をはじめ関東方面はどうだろうか?

いずれにしろ、自主隔離には最適な日曜日となりそうだ。

家に閉じこもってしかできないことを見つけよう。その気になれば家でやることって案外たくさんある。気持ちの持って行き方次第。そうやって活動して代謝を促し、しっかり食べて、休息して、精神を穏やかに保つ。

油断も楽観もできないが、ワクチンが開発されるまでは、身体と精神を健全に保つことが大切だ。イライラしたり不安を抱えると活性酸素が暴れるよ。ストレスは万病の元。

コロナに負けないように、まずは自らを鍛えておこう。そこも超本気。

EC

2週間ほど前から考え始めた。「いままでのやり方でいいのか?」と。

新型コロナウイルスの経済余波は日々巨大化している。残念なことに財務的に限界がある中小企業や零細企業、個人事業は、雇用弱者と一緒にその影響をまともに受けるのだろう。

いまのところ全くネームバリューが無いVARTも、いとも簡単に消え去るのかも知れない。

もともと「産地に来て飲んで、感じて欲しい」という気持ちが強く、また人と人の繋がりを大切にしたいとの思いから、地道に繋がりを作ってきた。だから「ネット販売はやらない」と公言してきた。

飲食業と観光業は惨憺たる状況だ。出口が見えてこない。すでに体力勝負となっている。

いま「産地に来て」というのは非現実的だ。それに、ネームバリューの無い自分にそんなことを言う資格があるのだろうか?と思い始めた。ちょっと驕った考えなのではないだろうか、と。

オンラインショップを今日オープンさせた。https://vartjpn.base.ec/

心変わりするようで悩んだが、モノづくりへのスタンスを変えるわけではない。小売業である以上ネットの活用もプロモーションのひとつ。

「時」が来たのかもしれない。そう自分にいいきかせて。