6月いろいろ

早くも6月。

6月への思いはいろいろある。

いくつかの命日。そして自分の誕生日。

平成元年6月にはフリーランスでグラフィックデザイナーを始めた。ずっと小さいままだけど、個人事業でスタートしてから有限会社〜株式会社と変遷し、たまさか30周年を迎えるとは・・・。

昨年は6月1日に自分のワインを初リリース。

6月は自分にとっての転機の季節なのだろうか?

今月中旬以降、自身2度目となるワインのリリースを予定している。詳細はまだ決まらないけど、やはり6月には何か縁があるのかな?

今は静かに瓶内で眠っています。

畑作業は遅れ気味。頑張らねば。手を掛けた分だけいい葡萄に育つのだから。

家の前も

当初予定よりも約1ヶ月遅れながらも、ようやく家の前の畑に支柱を立てることができた。やっぱりグンと葡萄畑らしくなる。まだまだ苗は小さいが、真田ヴィンヤードに続き「殿城ヴィンヤード」も形になってきた。

3日連続の肉体労働でヘトヘトだけど、夕方のやわらかい陽射しを浴びる我が家を囲んだ葡萄畑の光景には癒される。

お手伝いいただたご近所のSさん、ありがとうございました。

そして重機は偉大です。

ようやく。

あれやこれやと用事が頻発しながらも、ここにきてようやく追いついてきた。そうならなければ困る。いよいよ待ったなしだ。毎日ぐんぐん芽が伸びてきている。葉が開いてくる。目が離せなくなる。

畑仕事にGWは無い。逆に、かなり集中できる。はかどる。ぐちゃぐちゃだった頭の中に少しずつ余裕が出てきて、身体にたたき込んだ畑のルーティンが動き出す。

こうなればこっちのもの。常に畑仕事を中心として日々が回り出す。全力シーズンの開始だ。季節に背中を押される感じ。

いったん軸足が定まれば、たとえ忙しくなっても不思議と他の仕事や様々な事々が回り出す。

あとは課題の支柱立てが残るのみ。

5月末から始まる展覧会へ向けた作品づくりも、もうひと息だ。

コートを脱いで春本番。

遅れ遅れながらも、ようやく畑仕事を進められるこの頃。一応、例年のカレンダーなら問題ないものの、今年は暖かくなるのが10日ほど早いので実質的な遅れは明らか。

とりあえず昨日で樹の根回りを保護していた藁をすべて外し終えた。あとは古い樹皮を剥ぐ作業が少し残っているものの続いて今シーズン最初の防除を行わなきゃ。

なにはともあれ「コート」を脱いで気持ちよさそう。

家や畑、そして真田町周辺も次々と花が咲き彩り豊かに。しょっちゅう行っている「駅前食堂」も桜が満開でした。

新しい命のサイクル

3〜4日前より水が上がってきた。この2週間ほどはずいぶん暖かいので、昨年より1週間早い。

厳しい冬を越すために根元近くに養分をためこみ、陽射しが強まり地温の上がる頃を計るように、その養分水を少しずつ冬芽に送りこむのだ。これからはだんだん芽も膨らんでくる。

剪定した切り口から水が出てくる様子。

毎年これを見つけるとワクワクする。

「自分のこどもができた!」と知った瞬間の喜びに似ている。

新しい命。大事に育てるよ。

春待ち準備完了

昨日で剪定が終わりました。もうちょっと早く終わるかな?と思っていたけれど、やはりそう簡単にはいかない。

剪定も4シーズン目。コツもつかんできたしイメージも明確になってきた。とはいえ、1年の成否を左右する大事な作業でもある。そうホイホイと進めるわけにもいかず、つい慎重になってしまう。

ともあれ、熟練とまではいかずとも、実践を重ねそれなりの経験と知識は得てきた。樹形が昨年までとは比べものにならないほど良くなってきたのは明らか。

次は芽かき作業だ。春を迎える準備は整いました。

そうそう、既にオオイヌノフグリが咲き始めている。この小さな花を見つけると「春近し」を実感する。

人とワイン

先日、茨城へ行ってきた。

つくばのビーズ・ニーズ・ヴィンヤーズ今村氏、北海道岩見沢の千葉ヴィンヤード、そしてウチと、3人の葡萄園による初ヴィンテージ祝いを兼ねた交流会だ。

会場はと言うと、なんと一般家庭。

千葉氏のドイツワイン好きつながり、ビーズ・ニーズ・ヴィンヤーズの茨城つながりで、“とんでもなく美味しい料理を作る一般家庭”に招かれたのだ。

そしてそこは、自ずと深遠なるワインラバーのコミュニティでもある。美味しい料理と様々なワインの飲み比べ。お迎えいただいた方々の人柄。

やられました。こんな世界に混ぜていただき、感謝の言葉しかありません。

人とワインは密接に繋がっている。人生の不思議な縁(えにし)とも言えるか。不思議ではないのか?多くの人々と接し続けることが思いもよらない出会いを呼ぶのか?

今村氏・千葉氏の両名とは2012年に長野県東御市で出会ってからの付き合い。よもやこんなかたちで宴が設けられるなんて考えたこともなかったので、感慨深し、である。

ますます畑への気持ちは強まる。

2018年の畑はじめ

本日6日より剪定作業のスタート。2018年栽培シーズンの始まりです。

昨年の剪定でだいぶコツをつかんだし、栽培方針も含めた明確なイメージができてきたので、これまでのように悩む時間が少しは短くなるだろうか?

とはいえ、芽かきとともに1年のうちでも最重要な作業だから1本1本丁寧に立ち向かわねばならない。

いちばん寒さが厳しい2月まで続くこの作業、なるべく早めに、そしてイメージ通りに進めたいものです。

旧式SNSの魅力

昨日一通のハガキが届いた。ワインをご購入いただいた方からお礼の言葉を添えられて。こちらこそ、ありがとう、です。

一応、昔から広告やプロモーションの仕事をしている関係で、いわゆるSNSの類(ホームページ、ブログ、Twitter、Facebook〜)や通信機器は早くから触れている。と言うより知らなければならない。まぁ、LINEはまっぴら御免だ。TwitterもFacebookも要点を掴んだらすぐヤメたのだが。

で、田舎暮らしを始めてからはインターネットの便利さを痛感することになる。地方に住む人ほどネットは必須だと確信できる。

が、もうひとつ分かったことがある。よく言われる人間関係の大切さだ。小さなコミュニティに身を置いてみるとそれは強く感じる。ビジネスの現場でも常識だ。ヤリ手はこれが抜群に上手い。これが現代の個人間の繋がりでもやっぱり大切で、今や中学生から高齢者までSNSがその代名詞となっている。SNSはまるで“新しいツール”のように言われているけど、結局はソーシャル(社会)をネットワーキング(繋ぐ)するサービスなんだから、大昔からある手紙はもとより、電報だったり有線電話もそーなんだよね。

そんな旧式SNSである手紙やハガキの楽しさに目覚めたのがこの田舎暮らしを始めてから。ちょっとお金がかかるけど、よ〜〜く考えてみると携帯やNTTより安い。そしてなんと言っても「温もり」を感じられる。

こちらから出した相手からわざわざお返事をいただいたりすると、ネットとはまた異なる嬉しさがあるもの。

もちろん、手軽な行為ではない。何かと忙しい現代ではそんな余裕は作れないのかもしれない。やはり多少は趣味の世界とも言える。

でも、ちょっと心が和む瞬間を得られるのには貴重なツール。旧式SNSも魅力たっぷりです。