AIに愛はあるか?

過日、突然プレゼントが届いた。贈り主はJ-WAVE。

なんでも、抽選で当たったのだとか。

はて?

J-WAVEの応援リスナーとして登録したからかな?

開局当初からのヘビーリスナーなので早くも31年目となる。よく覚えている。当時、勤めていた会社を辞めて自らデザイン事務所を立ち上げた年にJ-WAVEが始まったのだ。出勤してから帰るまで事務所はいつもJ-WAVEがつけっぱなしだった。だから、信州に来ても、畑でも、radikoのおかげで今もJ-WAVE。

子どもの頃からクジ運はさっぱりな私。きっとたくさんのリスナーに“配布”されたのだろう、と邪推をしつつも、やはり嬉しい。

届いたのはスマートスピーカー、Google Home Mini。未だに開封していない。何せイマドキの「AI」である。対話型だという。

まずは「OK Google」と話しかけるだけ だって。苦手だ。

siriを毛嫌いしている自分としてはハードル高い。というか全然ヤル気ない。iPhone、iPadは一般に普及するより比較的早い時期から使っているけど、この機能は以前から大嫌いだ。

いま自分の手元には既にスピーカーがたくさんある。せっかくのプレゼントも当分はお蔵入りかな?

AIには体温がないもん。

もっとも、嫌でもAIに囲まれる日が直ぐ近くまで来ているのだろうか?

AIにしか愛情を捧げられない人々が増えたりするのだろうか?

AIからしか愛を感じられない日常が増えてくるのだろうか?

そんな未来には、人と人の距離は今よりずっと開いていくような気がする。

もう来ているのかな?

脱俗?

今朝の日経MJには、毎年末恒例の「2019年ヒット商品番付」が掲載されていました。

東横綱:ラグビーW杯 大関:令和 関脇:天気の子 小結:ウーバーイーツ

西横綱:キャッシュレス 大関:タピオカ 関脇:ドラクエウォーク 小結:こだわり酒場のレモンサワー

以降、前頭が東西で14項目ある。

その他に、殊勲賞:井上尚弥 敢闘賞:東京モーターショー(あったっけ?) 技能賞:りんごちゃん 残念賞:闇営業 話題賞:東京五輪カウントダウン

全部関心が無い。興味が無かった。全滅だ。

最近は新聞もテレビも雑誌も「面白くないなぁ」と思うことがしばしばだけど、結局の所それは自分の関心事が世間とかけ離れつつあるということなのだろう。

これも一種の老化なのだろうか?

若い頃、年配の方々が「最近のテレビはくだらないことばかりだ」と、吐き捨てていた。当時は自分の中で「おもしろいじゃん」ということが。

思い起こしてみると、若い頃の自分は俗っぽいのは結構好きだった。

元々自分の関心事は狭い範囲にある。好奇心はある方だと思っているがフォーカスできる範囲は限られている(世間とズレていることも多い)。とはいえ、仕事柄色々知っていなければならないので、長い年月をかけて様々に情報を得るように心掛けていた。それこそ、必死に。

50歳前後あたりから「そんなことはもういいか」という意識が強まってきた。「消費を作りださなければ経済が成り立たない」という仕組みに危うさを感じ始めて来た頃。なんか変だな?と。

しかも、自分のやっている仕事が広告やプロモーション。その変な感じの片棒を担いでいるような気分になった。

流行り、トレンド、ブーム、ムーブメント、来てる、ヒット。。。

そんなもの、どうでもいい。

俗世間なんて関係無い。

といいながら、日経MJを読む自分。矛盾だらけだ。

脱せないのかな?生きている間は。

おっさんずラブ?

昔からドラマの類は全く見ない。とはいえ、メディアでこれだけ露出されると、どうしても残ってしまう。恐るべし、言葉のチカラ(これ誰が考えたんだろう?キャッチーだな、と仕事柄つい気になってしまう自分も居る)。

で、なぜこんなタイトルにしたかというと、花束をいただいたから、このオッサンが。

個展初日にご来場。美しい花束を抱えて満面の笑みで登場したのは、まぎれもないおっさん。しかも強面でガッシリ体型に赤いつなぎ服。個展会場の真ん中でおっさん同士が花束を渡す絵は滑稽ながら可笑しくて仕方がなく、二人で大笑いをしてしまった。恐るべし、花のチカラ。女性がお花のプレゼントを喜ぶ気持ちがほんの少しだけ分かった。

残念ながら、自分の生活の中には花瓶が無い。

農作業用のバケツに入れ、よく陽の当たる縁側に置き、毎朝水を差す。

5日目の今朝もまだ元気で美しい。

ふと、花に愛情を注ぐのもいいかな?なんて、60歳を過ぎたおっさんも考えるんだ。

さて、今日は個展の最終日。頑張りましょう。

個で、小さく、弱い。

昨日で個展2日目を終えた。

やっぱりいいな、個展。

大きな美術団体も、そこでしか体験できないこと、得られないことはあるけど、もういいや。芸術家の団体とはいっても結局は人間の集まりだもの、どんなに秀の人でも組織で物事を動かすとなると衆の思考が必要となる。階層の力が生まれる。

我が儘な人間には無理だな。ちょっとでも自由が狭まると途端に窮屈さを感じてしまう。

一人がいいや。

大きな枠はいらない。小さくていい。

強くなくていい。弱いままでいい。

気の合う、感覚の合う、人の価値観に土足で上がり込まない。そんな人たちと、ちゃんと交流できる距離を保てれば十分だ。

さて、今日も頑張ろう。自分のペースで。

心の花美術館

11月になりました。重ねてとなりますが、改めて個展の告知を。

11月7日(木)〜11日(月)、個展を開催します。会場は上田駅から徒歩7〜8分ぐらいにある「心の花美術館」。

上田市に移住して7年目。特に意識はしていなかったけど「そういえば初めてだなぁ、地元でやるのって」という感じ。

1年毎に東京と信州で交互にやろうと何となく決めているけど、ようやくここで行えることになってちょっと嬉しい。

個展の会場は、だいたい1年以上前から物色しておかないと、希望する会場で希望するスケジュールを押さえられないことが多い。

最初は上田市立美術館の市民ギャラリーがどうかと思っていたけど、広すぎるので「違うなぁ」と。冷たい感じがした。また公の施設なので手続きをはじめとした縛りがあり少し躊躇してしまった。

で、以前から「ここ、いいなぁ」と思っていたのがこの美術館。

個人で運営している小さな美術館で、街中の目立たない一画にあり、よく見ていないとウッカリ通り過ぎてしまうような佇まいだ。展示スペースも限られた空間ながらほどよい距離感を保てて見やすい。けっこう好きだ、このサイズ感。

今回は「なんだコレ?」という絵が多いかもしれない。

個人的には、具象とか抽象とか、分かるとか分からないとかどーでもよくて、誰がどう思うと観る側の勝手だもの、といつも思っている。好きなように感じてもらえればいい。ま、無理して受け入れなくてもいいけど。

期間中は休館なしで毎日会場に居ます。10:00〜17:00(最終日は16:00迄)。駐車場は2台のみ。ご興味とお暇がありましたら気軽にお立ち寄りください。

こたつ生活スタート

ちょこちょこ寒い日もあったけど今年は全般に暖かい秋だ。とはいえ、そろそろ信州の秋も本番という気配。

今朝は10℃を下回り、日中の最高気温も17℃程度。まぁ、平年並みだとは思うが、これまでが暖かかったので余計に寒く感じる。

ということで今日から炬燵を出した。昔の家は冷え始めると本当に寒い。基礎部分が土だから底冷えする(だから夏は涼しいのだが)。

今日は布団を干した。毛布だけではもう寒い感じ。電気ストーブは既に出している。そろそろ灯油も買わなければ。

家の中の行動範囲が狭くなる要因の炬燵

収穫、まず白。

23日(月・祝)、台風の影響で強い風が吹き続けていたけれど雨も午前中に時折パラパラと降っただけで予定通り収穫できた。ぐらぐら悩み続けていたけれど決行して正解。真田と殿城の2つのヴィンヤードでシャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランの3品種、約630kgを穫り終えました。

真田ヴィンヤードでリースリング収穫の様子。

この日に集まっていただいたのは総勢17名。ホント感謝の言葉しかありません。ボランティアだもの。

できる限りのおもてなしをしたいし、参加者の労力を軽くしておきたいものの、どこまで出来るのか不安だったけど、前日から友人3名の強力な援軍が来てくれたので何とか乗り切れた。

せめてものお楽しみをとご用意したのがお弁当。ご参加いただいた方にはワンコイン500円だけご負担いただきましたが、我が村にこの夏オープンしたフレンチカフェ「ラ・ロッシュ」特製ランチボックスを畑で!という企画。

カボチャとセージのキッシュ、ポテトサラダ、鶏むね肉の低温調理&パプリカとクスクスの甘酢マリネ、ガスパチョのジュレ&佐久ボスケソさんチーズ、そうめん南瓜のサラダアンチョビ風味、キノコのバジルマリネ(これ最高!)、美ヶ原産鹿もも肉のロティ、信州みゆきポークの生ハムとピクルス、ガトーショコラクリュという豪華9品の美しいパッキング。そして左手には信州太郎ポークのパテサンド(ボリューミーで絶品!)。シェフ手作りグルメが満載でした。

そうそう、地元のカフェ先輩「あんこ坂」さんの自家焙煎珈琲も主人自ら全員分ご持参いただき、こちらもまた絶品でした。珈琲好きにはたまりません。

ぶどう畑でフレンチのお弁当、幸せです。たぶん楽しんでいただけたと思います。

※アルコール類は一切ご用意していません。当然。でも楽しかった。

さて次はメルロ−。10月の中旬あたりか?今日からまたしっかりやりましょう。

夏をあきらめて

ずいぶん昔にこんなタイトルの曲、あったな。名曲のひとつ。研ナオコが歌ってた。桑田佳祐の曲。サザンの桑田さんは高校の2つ先輩(面識は無い)。歌詞の舞台は自分の生まれ故郷である湘南。「江の島が遠くに〜」のフレーズを聴くと、なんとも言えない郷愁が湧いてくる。リアルタイム。いろいろ思い出す。

それはともかく。

一昨日から急激に朝晩の気温が下がってきた。それまでが暑すぎたから余計に寒く感じる。今朝は15℃を下回った。

思わず毛布にすがる。

扇風機をしまい込む。

岩清水に移住してから、クーラーのいらない家で嬉々として過ごしてきた。今も涼をとるマストアイテムは団扇だ。しかし、さすがに去年の酷暑続きでは我慢しきれずに買った扇風機。

もういいよね。夏。

昼の気温はまだ上がるだろうけど、朝晩はしっかり下がる。

これ、ぶどうの成熟にいい。つまり希望的観測。

アンバランス

今日も降雨確率は70〜80%。

だんだん追い詰められていくような気分だ。病気、害虫。その先の収量減。

朝晩が涼しくなって、昼間が暑くなっても30℃あるかないか。ときおり畑を吹き抜けていく風も心地良い。さぁ〜と汗が乾く感じで。

肉体的には負荷が少なくなってきている。

が、今日も雨模様でイライラ。

害虫退治、イライラ。

電気柵も準備をしなきゃ。

家の前の景色はグレー。この先どうなるんだろう。

あっちもこっちも大切

もともと器用に生きることが得意じゃないのに、好奇心ばかりは旺盛でやりたいことがたくさんあって困ることが多い。結果、自分で忙しい状況を作ってしまい頭が混乱し身体は疲れる。と、言っておきながらも日々イマジネーション(妄想?)が勝手に生まれては消えていく。

思い起こせば昔からこんな状況の連続で、性質(タチ)というのはどうやら死ぬまで治らないようだ。

我が過疎集落・岩清水の活性化コンテンツとして理想的な、フレンチレストラン&カフェ「ラ・ロッシュ」のオープンに向けて、応援プロモーションに心血を注いでいたけど、それもひと段落。

しばらく頭の中から消滅していたアートの活動が滞っていた。

ギ…ギ..ギュ.ギュ。

ネジを締め直さなければ。

ワインとアート。

これからは、ここにフォーカス。

まずは仕上げなきゃ。