ちょっとブレイク

四国の西端に上陸し中国地方を縦断した台風10号は強風域が広く、ここ上田地域にも絶え間なく強い風を吹き付けている。

一昨日と昨日は垣根と新梢を入念に整えておいたけど、やっぱり今朝はぐちゃぐちゃだ。点検チェックと修復作業も必要。

が、ちょっと疲れ気味。関西・東海・関東ほどではないだろうが午前中は雨模様のようだ。

デスクワークも溜まっている。

このところほっぽらかしにしていたアートの活動も、11月の個展に向けてギアを上げていかなければならない。

ぶどう栽培も9・10月の収穫に向けて最終コーナーにさしかかっている。房周りの管理も入念に進める。草刈り、電気柵。やることは山積み。

フレンチレストラン&カフェ「ラ・ロッシュ」は船出した。もう大丈夫だ。

いったん頭の中を整理しなければならない。

ブレイクタイム、リフレッシュが必要か。

花火と共に新情報ゲット

昨日、真田町の観光課(ゆきむら夢工房内)に「真田三代花火大会」の協賛金を支払いに行った。

毎年ウチの畑のすぐ横が花火の打ち上げ場所となるので、役場の方が農地の使用許可の承諾を得に来る。協賛金のご案内と共に。まぁ、毎年恒例です。ほんのちょっとだけど地元に貢献。

たった5,000円だけど、広告文をお願いすると、打ち上げる際に会場でアナウンスをしてくれる。いつも「バートの真田町産ワインは宮島酒店へ」っていう感じでお願いしている。※一度も現地に行っていないので実際に聞いたことが無い。

ところで、観光課だから色々なパンフレットやフライヤーが置いてあって、そのひとつに目がとまった。

おぉ〜久しぶり!村山槐多。1年に一度は見に行っていた信濃デッサン館が閉館してしまったのでガッカリしていた。

上田に来て初めて知った。もの凄い刺激を受けた一人。ゴッホもビックリの破滅的な天才。

絶対行かなきゃ。

真田殿城ブラン2018

今日、6月21日は「真田殿城ブラン2018」の発売日でした。

冷涼な気候の標高750〜800mにあるVARTのヴィンヤードですが、2018年7〜8月には記録的な猛暑となり、この地域にしては異例なほど夜温が下がらない日が多くなりました。その影響もあってか9月早々より酸が落ちはじめるなど、糖度・酸度・phの数値変動に悩ませられる日々となりました。併せて台風と長雨兆候で病害の蔓延も懸念されることから、充分な成熟を待つことが叶わない状況での収穫を決断。最終的な果汁分析による糖度は18.5度でした。

醸造は、まし野ワインの竹村剛氏に委託。2017ヴィンテージと同じく収穫した3つの白品種(シャルドネ78%、ソーヴィニヨンブラン13%、リースリング9%)を同時に仕込む混醸、そして1週間の醸し発酵(マセレーション)を行っています。<培養酵母/補糖あり/MLFは回避/濾過は粗め(2μm)>
マセラシオンタイプながら透明感のある外観は白ワインらしい色調の落ち着いた佇まいとなっています。

凝縮感と酸味は控えめながら、タンニンを備えた味わいには畑を耕したような香りや、りんご、ピール、オイリー等の香り、そして時間とともに現れるほのかな苦味など、繊細で多様な表情が感じられます。
複雑すぎず軽やかさを保つ2018ヴィンテージには、すぅっと口の中をすべるように入る心地よさがあり、和洋を問わず食材そのものを活かしたシンプルな料理との相性がお薦め。
食味を邪魔しない穏やかな香りは、型にはまらない自在なペアリングが楽しめると思います。

エチケットの絵は2015年の油彩画で、2人分の翼を持った鳥を描いたもの。商品名の「真田」「殿城」は、共に産地の名称となります。

今日はお客様への納品や配送手配、SNSをはじめVARTのホームページやこのブログを最新のものに更新する作業やらでバタバタして一日が終了。

何にせよ、商いとなるとどんなものでも大変です。また明日がんばりましょう。

もはや休み無し。ブラックの魅力。

寒暖の差が大きい地域って、進み始めると早い。変わり目には2〜3週間もたたずに様相が一変する。特に展葉(葉っぱが開く)が始まってからの進み方は見事なものです。

このところ集中して行っていた芽かき作業、1回目は終了。早いのはもう2番線に届きそうなぐらい伸びてきた。この後も見回りを欠かさず樹勢を見ながら継続していく。

昨日からは草刈りも本格始動。

春先は体力がまだ戻りきっておらず一日の疲れが夕方にどっと出る。それでも半月前よりは筋力も含め農繁期バージョンになりつつあることは感じているので、今シーズンもなんとか乗り切れそうだ、という気持ちになってきた。

6月1日から地元で個展があるため、その追い込みで今は精神的にもキツイ。

6月下旬には白ワインの発売予定もあり、その準備もやらなきゃ。

休んでいる暇がないなぁ。

ブラック業界か?。

ブラックって薄っぺらなのはすぐに色褪せる。透けて見える。

深みのあるブラックは表情が多彩なのだ。ディープなほど魅力的なのです。

農民のGW

改元騒ぎはどこ吹く風、農民はGWの10日間もフル稼働です。

新しい畑を借りました。村の目立つ場所にある。地形の都合上、一枚で広々とした効率の良い畑は無いため、長細く段状になっている。しかし陽あたりは抜群で水はけの良い適度な傾斜地だ。いままで気づかなかったが中々見晴らしが良い。小さいながらも「風光明媚」という形容がぴったりくる。

※写真(↓)は4月25日のもの。手前側と続きで右側の奥に広がる。

苗が手に入りづらくなっているため、とりあえずは入手できた本数だけ30日に植えた。カベルネ・フランを68本。初めての品種だ。昨日現在順調。

27日は去年に借りた小さな畑に暗渠(あんきょ)を設置する工事。地中に排水孔のあるパイプを埋め込むのだ。もちろん一人で全部こなす。腰が悲鳴をあげそうになった。

基盤整備された土地は形状は良いがカチカチの強粘土で水はけが悪い。昨春より一年かけて草を生やして養生させたものの肝心の雑草や緑肥もろくに伸びず仕舞だったため、まずは水はけ改善を施しもう一年土壌づくりをする。ちなみに、ここはタダで貸していただいた。「田舎は人間関係が濃密で面倒くさい」と都会の方々の数%から意見があるが、普通にちゃんと接していれば物事がビックリするほど楽に話しが進むことがある。

28日(日)は村のお花見。お寺の境内で催された小さな宴会。

その他もずっと畑仕事。真田ヴィンヤードのメルロ、シャルドネ、リースリングは今のところ順調。ヴィンヤード周辺の片付けも滞っている。巻きつる除去が進んでいない。ワイヤーも追加しなきゃ。新しい柱立ても必要。あれこれ考えるとやることいっぱいで作業は遅れ気味じゃん!

今朝の家の前のシャルドネ。若木なのでちょっと早めに進んでいる。芽掻きも始まっている。

寒くなったり暑くなったりしているけど、比較的ふつうの育成スピードと思われる。

関東の南岸付近では先日、雹が降ったようだ。果樹農家にとっては怖い天変。この時期に畑を襲わないよう、ただただ祈るしかない。

機械も科学もなかった昔の人々が篤い信仰心に支えられていたことを知る農民生活です。

東京ストーリー

おととい20日、銀座での展覧会が搬出日のため東京へ日帰り出張。代官山でひとつ用事があったため、恵比寿経由で明治通り〜麻布十番〜赤羽橋〜日比谷〜新橋〜銀座というルートを選んだ。

懐かしい。よく知った場所。

↓広尾の商店街に入る場所。ここから入ってすぐの定食屋さん、まだやっているかな?インドカレーのお店もお気に入りだった。

↓天現寺橋。毎日通った交差点。通っていた歯医者さんがあった。広尾病院も。

↓南麻布4丁目。事務所があったビル、まだ健在だった(樹に隠れた白い縦長窓)。オーナーさん元気かな?

色々思い出す。ここにいた6年間は公私ともにいろいろあった。

それでも、前に進んでいる。時計の針は止められない。残り時間には限りがある。

昨日、少し手間取ったけど春の消毒を終えた。前に進む。待ったなしだ。

平成のなごり雪

驚きました、昨日は。

関東地方も気温が低かったようですが、暖冬の今シーズンに降らなかった雪がいっぺんにきちゃったみたいな昨日でした。

昨日の最大積雪は目測で約12cm。時節柄どんどん解けるものの一夜明けた今朝8:00現在3〜5cmは残っている。晴れてきつつあるけど、まだパラパラと降っていやがる。我棲む村は季節外れの美観となった。

一昨日は暖かい関東からやってきた知人夫妻が泊まったが、昨日の朝起きてビックリ。「午前中には雨にかわるだろう」とタカを括っていたものの、雪気配は一向に衰えず仕舞。ノーマルタイヤで来ていたため「帰れないぞ」「もう一泊か?」ということでクルマもろとも我が家で軟禁状態に。

さすがに昼過ぎ頃には真剣に考え始め村からの脱出計画を立て始める。結局ウチのクルマでオートバックスに行ってスパイク付ゴム製のタイヤチェーンを購入して家に戻って装着。ようやく帰路につくことができました。

ちなみに、ウチの村から山を降りて市街地に行くと道路は何の問題もなかった。つまり、上田市の僻地であったことを再確認することに。

平成の終わりに春の大雪。これもまた一興。

スロットル開いてきた

今日からまた下がり気味のようですが、先週からの春気配は本物ですね。

真田の畑にも春本番がやってきました。つまり畑仕事が忙しくなる。まだ時おり朝晩に雪がちらつくかもしれないけど、もう氷点下が続くことがない。なので、根回りを保護していた藁を外す作業をおとといから始めた。

真田ヴィンヤードは陽あたりが良く比較的暖かいので、一部ダメージを受けている個体を除きほとんどの樹が順調に動き出している。「すくすく育っている」ていう印象。根が元気な証拠で、水がどんどん上がってきている。

お隣の梅園では梅が満開だ。桜じゃないよ。標高600〜800m付近は今が梅の見頃です。

農作業もエンジン全開です。

脳内は元号より西暦

明日には新元号が発表になるようです。

どうしてだか、興味がわかない。生来のアマノジャクのせいかな?

31年前の1月7日の朝、仕事で出掛けている途中で「昭和天皇崩御」の号外を手にしたときの記憶(映像)は鮮明だ。あろうことか、皇居の近くに居た。

その後のニュースで触れた平成。

新鮮だった。新しい時代が始まるような印象だった。

ちょっと前の、昭和63年12月に二男が生まれた。

若かったせいもあったのだろうが、既にこの頃には勤務先のデザイン会社を辞めフリーのデザイナーとして独立する意志を固めていた。

それだけに、平成という新元号はすんなり心に入ってきたものの、実務的には使いにくかった。

昭和の頃は、元号と西暦が5と0で進んでいくから分かりやすかった。例えば、1975年は昭和50年とか、昭和60年は1985年とか、すぐにひもづいて出てくる。

ところが平成になってからは、これが出てこない。自ずと様々な面で西暦で記入したり覚えたりするようになっていた。

以来、平成生まれの子どもの誕生日は元号で記憶しているけど、それ以外の出来事は自然と西暦での記憶・記録となっていった。サッカーW杯にいたってはハナから西暦だ。今となってはパブリックな情報源がなければ「あれっ、今年って平成○年?」というところまできてしまった。

毎年、カレンダーをデザインする仕事をいただいている。昨年の制作打合せでも自然と「西暦だけでいいですよね?」っていう話しになりすんなり進んだ。

日本に生まれ育った人間としては大切にしたいのはやまやまだが、現実の生活では使いにくくなってしまった元号。

老化が進む脳内では、もはや西暦でしかカウント不可能となってしまった。

秘密のワイン会

別段、秘密にするつもりはないのだけれど、ごくプライベートな会なのでこんなタイトルになってしまった。

9〜10の土日に茨城県へ行ってきました。

筑波山を背景にしたぶどう畑(中段の左側)と古民家。

目的はワイン会。

「ワイン会」。いいなぁ、この響き。

これまでの人生では、趣向を同じくする人たちとあまり積極的に交わることが少なかったので、ワインを通じて人を知り、縁がつながり、そこから小さな会ができることの喜び。性に合う。

昨年に続き2度目の参加。今年はちょっとリラックスできた。

もの凄く美味しい手料理が、これでもか!とテーブルを埋め尽くす宴だ。食いしん坊の私には夢のような会です。

そして、極上のドイツワインと、私を含めた3つのヴィンヤード銘柄。さらに園主自ら岩見沢より持ち込んだ銘柄も。いずれも手に入りにくい、この会でしか堪能できない逸品の数々。

美味しいものだけを、たっぷりいただく。幸せでした。