収穫日決定

もう何度見てもきりがない。週間天気予報。特に9月は変わりやすく、週間予報ほどアテにならないものはない。

とはいえ、ワイナリーは無く、ネームバリューも無いウチの場合、人手が必要な収穫へボランティアさんに来ていただくためにも日程調整は大切な仕事だ。

9月23日(月・祝)に白品種(シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン)の収穫を行います。

9:00頃から日没まで。ご連絡をいただいた方には詳細をお知らせします。

※動きやすく汚れても大丈夫な服装。少雨の場合あり、雨具要。

※畑は真田町および殿城(岩清水)の2ヵ所となります。

収穫ボランティアに参加をご希望の方はご連絡ください(20日午前中まで)。

メール: info@vart-jpn.com

メッセンジャーも可:長谷川真次で検索

※初めての方は連絡先を明記してください。

来たな、ハクさん!

ついに登場した。ハクビシン。

家の前のシャルドネが喰われはじめた。

地面から1mぐらい上の場所、結果母枝の近くが食べられている。幹や柱を登った近くの実だ。軽々とつたってくるんだろう。

つまり食べ頃が近づいているということで、白品種の果汁分析を始めた。

糖度13.6〜14.9。熟しが早いのはおそらく17ぐらいまでいっていると思うけど、逆に遅いのはもっと低い。個体差が大きい。

分析は全体の平均値で測定するので、まだまだ。

昨日の上田市は32.5℃。しっかり晴れて気温が上がった。この先も1週間は続きそうなので、収穫日を決めるのは来週か。

いずれにしろ、早くて22・23日、順当で25・26日、引っ張って28・29日ぐらいと想定する。

センシティブ。

ひとり栽培の不満

まだ終わらない。電気柵の設置。

ワイヤーとかロープとか紐とか、とかく“線”を使う作業はホント一人だと効率が悪い。

ほんのちょっと、端っこだけ、、、それを持ってくれる手がもう一人分あればどんなに作業がはかどるか・・・。そんな不満を飲み込みながら、ここ2日間黙々と電気柵の設置を行っている。

そろそろアイツがやってくる。ハクビシンども。

とりあえず家の前のソーヴィニヨン・ブランと、真田ヴィンヤードの小さい畑のメルロは終わった。

いちばん広いメルロ・シャルドネ・リースリングのところは、昨日の夕暮れ近くまで頑張ったけど、あちこち蚊にくわれ始めたので途中でやめた。

傾斜のキツイ真田ヴィンヤードはポール設置のために歩くだけでなかなかの重労働。もうヘトヘトだったし。

今日の家のまわりは真っ白。残り、終わらせないと。

予定は未定の収穫予定

9月になりました。

いよいよ収穫モードに入ります。他園での予定も耳に入ってきた。

今年は例年よりやや遅めになると予想される(昨年の異常な早さは除く)。そう願いたい。できるだけ後ろに引っ張りたい。

といっても、病害虫の被害状況、降雨の状況を見ながらなので、正直、今の段階では全く予想がつかない。

もちろん果汁分析値による収穫期の判断が基本だが、そこは有機栽培のツライところ。日々減っていく果実を、指をくわえて眺めているわけにもいかない。

といっても、ベストなタイミングで高品質なワインに育って欲しい。

といっても、収量をある程度確保しなければ、いつまでたっても赤字のままだ。

ぐるぐる。巡る巡る。揺れる揺れる。頭と心。

きっと、ず〜と悩み続けるのだろう。それが自然に寄り添った農業をやることなのだろう。

ということで、収穫予定をVARTのホームページhttps://www.vart-jpn.com/index.htmlに掲載したけど、だらだらとバッファだらけとなってしまった。

つまり、使い古された常套句「予定は未定」。

こんな状況ですが、収穫ボランティア募集します。

ウチはワイナリーが無いので、収穫体験しかできないけど、興味がありましたらご連絡ください。

ご希望の方はメールをください。ホームページからどうぞ。

メッセンジャーをお使いでしたら「長谷川真次」で検索してください。

今後、できるだけ頻繁に更新するようにします。

光に託して

昨日は降ったりやんだりが断続的で雨に振り回されてしまった。あげく、すっかりやる気を無くして午後からは家仕事で引きこもった。

でも、、、ブドウトリバが心配。

真田ヴィンヤードへ行こう。気が重い。

いま現在、唯一の望みが家の前、殿城ヴィンヤードのソーヴィニヨン・ブラン。ハダニがしつこくはびこってはいるものの、例年になく実がしっかりしている。早生種ながら軟化が遅いので本番はこれからだが、期待してしまっている。

わずかばかりの光明、すがりたい気持ち。

頑張って〜〜〜。

初めての実害

鍋にして食べちゃうぞ!

そんな気分。

昨日の未明、家の前のメルロー畑がイノシシに荒らされた。ヤツらの目的は地中のミミズ。鼻で地面をズズッと掘り起こしながらお目当てのご馳走を捜しまくる。そのおかげで畑のあちこちをボコボコにされるのだが、果実には興味が無いためこれまで致命的な被害を受けたことはなかった。

ところがだ、今回は初めてこんな被害が。

おそらく目当てのミミズがいたのだろう、樹の根元を掘られ、あげく思いっきり囓って折りとられていた。イノシシはかなり乱暴で力任せに鼻先を使うことが多い。上手に掘れなくてイラついて八つ当たりしたか?

このメルロも来年は収穫できるところまで育ってきたのでかなりショック。

このところ毎日害虫(ブドウトリバ)の被害果をコツコツ取り除く作業で泣きそうな気分のところへこの仕打ち。

試練は続く。

夏本番スタート

昨29日、信州の梅雨明けだったようです。

長かった、今年の梅雨は。特に7月11日以降はほぼ毎日のように降り、さらにここ10日間ほどの雨量はかなりなものだった。

加えて、28日(日)の19時過ぎから降り始めた雨は局所的な集中豪雨が岩清水地域を直撃。自然災害が少ないこの地もさすがにやや危険な状況になった。一部の家屋では床下に土砂が入り込んだようだ。近隣の道路は雨水が溢れ、砂利道はボコボコになっていた。

幸い自分には直接的な被害はなかったけれど、新しく借りた畑へのアプローチとなる道路の土手が崩れ通行不能となった。

その日曜日の昼間は、8月11日に新たにオープンするフレンチレストラン&カフェの看板を立てる作業を行った。

看板のデザインと製作は私、鉄骨の骨組みは「ヒデちゃん」という近所の何でもできる人の造作だ。ボランティアでの手助けも加わり、中々良い出来となりました。

看板はレストランの「ラ・ロッシュ」がメインで、移住者の先輩「カフェあんこ坂」さんとウチの「VART」、そして村の案内マップを掲載した。通りかかったら是非ご覧くださいね。

さて、既に先週から30℃越えは続いているけど、今日からはまさに夏本番といった天気が続きそうだ。本日の気温はお昼過ぎには33℃を越えた。

今後は夏時間でいく。早朝から畑作業をして、12時前ぐらいにお昼休憩〜午後3時ころから行動を始め日没近くまで畑作業。こんな感じだろうか。

体調管理の難しい季節だけど、ぶどうはここからが勝負所。梅雨の長雨で病気も出始めている。がんばりましょう。

業務連絡〜販売終了のお知らせ

6月21日発売の「真田殿城ブラン2018」は、バート・ジャパンの販売数量が無くなりました。ご購入いただきました皆様、ありがとうございました。あと少しだけ在庫を残しているのは、事前にご予約いただいたお客様の分、イベント用、経過観察のためのバックヴィンテージとなっています。

なお、特約酒販店さんへの出荷は別途行っておりますので、お手数ですが以下のお店にて直接お買い求めいただけますと嬉しいです。

酒乃うちやま

長野県東御市田中(デリシア東部店内)
※ご来店のみでの販売となります。

地酒屋宮島

長野県上田市真田町(国道144号線沿い)
http://www.mssakaya.com/
※上記ホームページよりご注文いただけます。
※全国発送いたします。

萬屋酒店

長野県上水内郡信濃町(しなの鉄道北しなの線黒姫駅すぐ)
FB萬屋

glou glou (グルグル)

京都市中京区壬生檜町
http://glou-glou.com
※全国発送いたします。

銀座NAGANO

東京都中央区銀座5丁目(晴海通り側から鈴らん通りへ入ってすぐ)
※店頭販売のみ(バーカウンターでのグラス売りもあるようです)。

 

以上、引き続きご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

バート・ジャパン代表 長谷川真次

新たな殿城ヴィンヤード

この春に新しく借りた畑が少しずつ綺麗になってきた。

約4,500㎡(1,350坪)あるものの、土手が多く栽培面積が限られ管理も大変だが、これまでの畑と異なり水はけが良い。陽あたりは申し分ない。

「たぶん白品種に適している」という感触がある。

上質なリースリングを生み出したい。

村の入口付近の目立つ一画にあるが、その景観や佇まいが「ヨーロッパの小さな村」みたいだなぁ、と勝手に思っている。

まだ小さな苗を68本しか植えていないので、草刈り作業ばかりだけど、全体像がイメージできるようになってきた。

現状の生産量では生活が成り立たない。この畑を加えて収量を増やしビジネスとして軌道に乗せなければ。

まだ見ぬ若い人が「自分もここでぶどう栽培を始めたい」と思えるような環境を作り上げたい。

次の世代のために。

ウチのぶどう達の数十年後のために。

真田殿城ブラン2018

今日、6月21日は「真田殿城ブラン2018」の発売日でした。

冷涼な気候の標高750〜800mにあるVARTのヴィンヤードですが、2018年7〜8月には記録的な猛暑となり、この地域にしては異例なほど夜温が下がらない日が多くなりました。その影響もあってか9月早々より酸が落ちはじめるなど、糖度・酸度・phの数値変動に悩ませられる日々となりました。併せて台風と長雨兆候で病害の蔓延も懸念されることから、充分な成熟を待つことが叶わない状況での収穫を決断。最終的な果汁分析による糖度は18.5度でした。

醸造は、まし野ワインの竹村剛氏に委託。2017ヴィンテージと同じく収穫した3つの白品種(シャルドネ78%、ソーヴィニヨンブラン13%、リースリング9%)を同時に仕込む混醸、そして1週間の醸し発酵(マセレーション)を行っています。<培養酵母/補糖あり/MLFは回避/濾過は粗め(2μm)>
マセラシオンタイプながら透明感のある外観は白ワインらしい色調の落ち着いた佇まいとなっています。

凝縮感と酸味は控えめながら、タンニンを備えた味わいには畑を耕したような香りや、りんご、ピール、オイリー等の香り、そして時間とともに現れるほのかな苦味など、繊細で多様な表情が感じられます。
複雑すぎず軽やかさを保つ2018ヴィンテージには、すぅっと口の中をすべるように入る心地よさがあり、和洋を問わず食材そのものを活かしたシンプルな料理との相性がお薦め。
食味を邪魔しない穏やかな香りは、型にはまらない自在なペアリングが楽しめると思います。

エチケットの絵は2015年の油彩画で、2人分の翼を持った鳥を描いたもの。商品名の「真田」「殿城」は、共に産地の名称となります。

今日はお客様への納品や配送手配、SNSをはじめVARTのホームページやこのブログを最新のものに更新する作業やらでバタバタして一日が終了。

何にせよ、商いとなるとどんなものでも大変です。また明日がんばりましょう。