生ハム祭り

昨日は長野県の北東部にある高山村へ赴き、昨年に続き2度目となる生ハム仕込み作業を行った。塩漬け〜乾燥〜長期熟成を全て手作業で行う本格的なスペイン式「ハモンセラーノ」だ。冷涼な気候が条件となるため自ずと製造地域は限られ、日本ではまだこの方式での生ハムはなかなか手に入らない。

原料は長野県のブランドである「みゆき豚」の新鮮な後ろ足1本(約11kg)。これの血抜きを行ってからしっかりと塩をすり込む。

この後は肉汁の除去、血抜き、塩漬けを2回行ってから、熟成室で1〜3年の長期熟成期間を設ける。去年はまだ無かった熟成庫が完成していた。クール!壮観!

庫内には昨年2月に初めて仕込んだ私の生ハムが眠っていた!今年11月頃までには引き取る予定で、今から生ハム祭りを思い浮かべると口の中に唾液が、、、ワインが飲みたい。。。

まだまだお預け。楽しみは農作業をしっかりやってから。

夢空間

剪定も終わって一段落したので、以前から約束していた木曽にある画家N氏のアトリエ兼ギャラリーへ行ってきた。国道19号(中山道)からちょっと入ったところだが、常に雄大な木曽駒ヶ岳がそびえ印象的だ。

廃校となった小学校の旧校舎。話には聞いていたが想像以上に魅力的だ。

昔は理科や音楽などを行っていた実習棟(右側の建物)の一画を借りているとのこと。左手の建物は体育館。校門やグランドも含めまるで映画のセットのようだ。

その旧音楽室をアトリエ兼ギャラリーとして使っている。

うわぁ〜信じられない広さ!!これ(↓)は半分に仕切ったギャラリー、残り半分が同じぐらいの広さでアトリエとなっている。

とにかく天井が高い!4m近くあるのかな?デカイ作品が創り放題だ。昔のスピーカーや照明がそのままだったり黒板もあったり。レトロな空気がぷんぷん。

陶芸もやっている。木曽地域は、瀬戸や美濃、志野・織部など焼き物の名産地とも比較的近い。Nさんは土を多治見から仕入れているし窯も自前である。本格的だ。

廊下にはこんなものが。あったよな〜。

とにかく羨ましい。創作が好きな人間にとっては夢のような空間だ。

次は新緑の頃に訪れたい。まわりの景色も気になる。

春待ち準備完了

昨日で剪定が終わりました。もうちょっと早く終わるかな?と思っていたけれど、やはりそう簡単にはいかない。

剪定も4シーズン目。コツもつかんできたしイメージも明確になってきた。とはいえ、1年の成否を左右する大事な作業でもある。そうホイホイと進めるわけにもいかず、つい慎重になってしまう。

ともあれ、熟練とまではいかずとも、実践を重ねそれなりの経験と知識は得てきた。樹形が昨年までとは比べものにならないほど良くなってきたのは明らか。

次は芽かき作業だ。春を迎える準備は整いました。

そうそう、既にオオイヌノフグリが咲き始めている。この小さな花を見つけると「春近し」を実感する。

冬ごもりの日々

関東地方も相当冷え込んでいるようです。

22日(月)から23日(火)朝まで降った雪は20〜25cm程度と、こっちでは驚くほどではなかったけれど、その後に始まった低温の日々はなかなかの厳しさ。ちっとも雪解けが進みません。

今朝まで毎日-13℃〜-15℃が続いている。加えて連日「菅平降ろし」と言われる北風がびゅびゅー吹いていて、家の北側にある台所は極寒の場所となる。水道管にしっかり電熱が巻いてあっても、室内にある蛇口はむき出しなのでウッカリしていると凍ってしまう。使った後のふきんはすぐにカチカチになる。やかんに残った水に氷が張る。洗って水切りをした食器は乾く前に水滴が凍る。食材は凍結防止のために冷蔵庫へ。

天気はいい。日当たりの良い場所は少しずつ雪が解けるが、解けながら凍るのであちこちに氷柱が生まれる。クルマの屋根から解け落ち氷柱となってそのまま地面まで繋がる始末。まるで樹氷だ。

久しぶりなのでちょっと慌てた。

このところデザイン業がちょっと忙しい。それを言い訳に畑仕事はしばらく中断。厳しすぎる寒さは、冬ごもり気分を誘う。

人とワイン

先日、茨城へ行ってきた。

つくばのビーズ・ニーズ・ヴィンヤーズ今村氏、北海道岩見沢の千葉ヴィンヤード、そしてウチと、3人の葡萄園による初ヴィンテージ祝いを兼ねた交流会だ。

会場はと言うと、なんと一般家庭。

千葉氏のドイツワイン好きつながり、ビーズ・ニーズ・ヴィンヤーズの茨城つながりで、“とんでもなく美味しい料理を作る一般家庭”に招かれたのだ。

そしてそこは、自ずと深遠なるワインラバーのコミュニティでもある。美味しい料理と様々なワインの飲み比べ。お迎えいただいた方々の人柄。

やられました。こんな世界に混ぜていただき、感謝の言葉しかありません。

人とワインは密接に繋がっている。人生の不思議な縁(えにし)とも言えるか。不思議ではないのか?多くの人々と接し続けることが思いもよらない出会いを呼ぶのか?

今村氏・千葉氏の両名とは2012年に長野県東御市で出会ってからの付き合い。よもやこんなかたちで宴が設けられるなんて考えたこともなかったので、感慨深し、である。

ますます畑への気持ちは強まる。

2018年の畑はじめ

本日6日より剪定作業のスタート。2018年栽培シーズンの始まりです。

昨年の剪定でだいぶコツをつかんだし、栽培方針も含めた明確なイメージができてきたので、これまでのように悩む時間が少しは短くなるだろうか?

とはいえ、芽かきとともに1年のうちでも最重要な作業だから1本1本丁寧に立ち向かわねばならない。

いちばん寒さが厳しい2月まで続くこの作業、なるべく早めに、そしてイメージ通りに進めたいものです。

旧式SNSの魅力

昨日一通のハガキが届いた。ワインをご購入いただいた方からお礼の言葉を添えられて。こちらこそ、ありがとう、です。

一応、昔から広告やプロモーションの仕事をしている関係で、いわゆるSNSの類(ホームページ、ブログ、Twitter、Facebook〜)や通信機器は早くから触れている。と言うより知らなければならない。まぁ、LINEはまっぴら御免だ。TwitterもFacebookも要点を掴んだらすぐヤメたのだが。

で、田舎暮らしを始めてからはインターネットの便利さを痛感することになる。地方に住む人ほどネットは必須だと確信できる。

が、もうひとつ分かったことがある。よく言われる人間関係の大切さだ。小さなコミュニティに身を置いてみるとそれは強く感じる。ビジネスの現場でも常識だ。ヤリ手はこれが抜群に上手い。これが現代の個人間の繋がりでもやっぱり大切で、今や中学生から高齢者までSNSがその代名詞となっている。SNSはまるで“新しいツール”のように言われているけど、結局はソーシャル(社会)をネットワーキング(繋ぐ)するサービスなんだから、大昔からある手紙はもとより、電報だったり有線電話もそーなんだよね。

そんな旧式SNSである手紙やハガキの楽しさに目覚めたのがこの田舎暮らしを始めてから。ちょっとお金がかかるけど、よ〜〜く考えてみると携帯やNTTより安い。そしてなんと言っても「温もり」を感じられる。

こちらから出した相手からわざわざお返事をいただいたりすると、ネットとはまた異なる嬉しさがあるもの。

もちろん、手軽な行為ではない。何かと忙しい現代ではそんな余裕は作れないのかもしれない。やはり多少は趣味の世界とも言える。

でも、ちょっと心が和む瞬間を得られるのには貴重なツール。旧式SNSも魅力たっぷりです。

新春アートフェア

いつもバタバタしていて、つい展覧会の告知を忘れ事後報告となってしまうことが多い。今回はちゃんと告知します。

2018年1月4日(木)〜7日(日)、「GENTEN 現展・新春アートフェア」が開催されます。現展とは「現代美術家協会」の略称です(なんで正式名称で表現しないのかな?っていつも感じている)。

全国の現展会員有志による小品1点ずつを展示する新年恒例の展覧会です。69名が出品するらしい。

会場は「ギャルリー志門」。銀座6-13-7 新保ビル3F。新しくできたGINZA SIXの裏手となる東側ですね。今年の1月はまだ工事中だったから、ずいぶん様変わりしているのだろうな。

私は今年を代表するF8号の作品を出します。

ご興味のある方、お近くに行く機会がある方々がいらっしゃいましたら、お立ち寄りいただければ幸いです。4日のみ在廊しています。

シーズン終了。冬休みへ。

今日、ようやく「藁巻き」が終わった。

予想以上に時間がかかったなぁ。この春に新しく植えた苗も含めると全部で1,450本あまりと、昨シーズンより約38%増えたので当然だが、なにせ1本1本の根元まわりをギュッと縛りつける手作業を繰り返していたせいか、ここ2〜3日は少し腱鞘炎気味になってしまった。

ともあれ、この地域の厳しい冬を乗り越えてもらわなければならない。来春にしっかりと健康な芽をだしてもらわなければならない。

1本ずつ丁寧に、愛情こめて巻きました。

長かったような短かったような栽培シーズン。ぶどうもしばらくお休み。こちらもしっかりと心身を休ませリフレッシュできる冬休みを迎えます(もう剪定のことが頭の中をチラついているが…)。

来年が、良い年になりますように。天に祈ります。

今年最後の展覧会

相変わらずバタバタしていて、またしても告知を忘れてしまいました。もう終わりだけど、明後日10日(日)まで今年最後の展覧会が開催中。

上田市の総合文化施設「サントミューゼ」内にある上田市立美術館にて「第45回 東信美術展」が開催されており、昨年に続き1点出品しました。

比較的真面目な作品が多い中でどうも私の作品は違和感が出てしまいます。それに、とても良い会場ながら、作品数が多く玉石混淆のギュウギュウ詰めで、なんだかよくわからなくなっているのがちょっと残念でした。

なにはともあれ、今年最後の展覧会。上田市の美術館で展覧できるのはやはり有難い。友人知人や応援してくれる方など地元の方々に見ていただく機会ができるのだもの。来年もしっかり活動していきます。